劇団iaku

『モモンバのくくり罠』

作・演出 横山 拓也

 

 昨日はキララちゃんの舞台を観る為に大阪のABCホールへ。

 座席番号がXB列と表記されていて、どの辺の席かの想像がつかず、入場してすぐに係の人に、「XBってどの辺の席ですか?」とチケットを見せると、案内されたのが最前列の真ん中近辺の席。

 思わず「こんな良い席なの」と言葉が洩れてしまいました(笑)。

 今回は2度のシアタ-トラムに続いての3度目の観劇なので、復習作業という感じです。

 演劇マニアの方たちなら、甲乙付けて語れるんでしょうが、自分はそんなレベルには無いんで、どの日が優れていたかは分かり兼ねますが、シアタートラムでは舞台向かって左側の端に近い席だったので、眼前の風景が違って見えます。

 これを投稿する時は、本日の千秋楽公演も終わってるんで、ネタバレの心配もしなくていいし楽な気持ちで書いてみよう。

 まぁ、大したことを書けるレベルを持ち合わせちゃいないけど(笑)。

 ともあれ、ドタバタ劇ではなく会話劇ということで、出演者が自然な動きで場を移動しながら、もしくは微妙に立ち位置を変えながら物語は進んでいきます。

 舞台をやる人たちにとっては当たり前の事ではあるんだろうけど、改めて気付くと、それを見るだけでも面白い。

 さて、キララちゃん演じる紅葉ですが、山での自給自足という、現代社会とは掛け離れた極端な暮らしが普通でないという事に気付き、山を降りての生活を選んではみたものの、そんな生活が染み付いているが故に、社会というものに馴染めず苦しみながら生活しているという役どころ。

 子供にはどうしようもない現実。

 信頼という体で、現実から目を逸らす親。

 それぞれの思い、気遣い、擦れ違いの存在が明らかになっていくことで、親子の絆らしきものを再確認し、紅葉は再び歩きはじめる決意にまで辿り着く。

 まぁ、そんなお話しです。

 そこには、人と人とが向かい合うことの大切さ、飾らぬ言葉で語り合う大切さが語られています。

 結果はどうあれ、まずは思った通りにやってみる。

 出来る出来ないではない。

 まずはやってみる。

 何事も、やってみなければ始まらない。

 そゆこと。

 なにしろ、紅葉は現代社会で二刀流を成し遂げようとしているのだから。