祥伝社文庫

『ホケツ!』

小野寺 史宜


 もしかして人生初かも知れないサッカー小説、と言っても、サッカーの話が書きたいって感じじゃなかった。

 今回は、青春の舞台をサッカーにしてみようって感じでしょうか。

 そう、時を駆ける少女の主人公の所属するクラブが違うように、サッカーに拘ってはいなかったかな。

 この作者の他の作品を読んだことがないんで、確かな事は分からないけどね。

 そんな本でありますが、紆余曲折あった末の大円団でもなく、心に何か引っ掛かる結末になるでなく、良い終わり方だった気がします。

 ちょっと、燻ってる感のある若い子にお勧めです。