「とりあえず今日はこれで終わりだから、各自気を付けて帰宅するようにー
あ、あと部活見学は今日からできるから、興味あるやつは見に行けよー。」
多分みんな部活を見に行くのだろう。
「よっしゃ! うちらもバスケ見に行こか!」
「うん! っても、どこでやってるんだろうね。」
「ん〜、やっぱ体育館やろなぁ。 入学式やってたとこ行ってみよ〜!」
とりあえず行き先の決まった私たちは
ねるや平手さん、理佐ちゃんたちが仲良さげに話しているのを横目に教室を出た。
……………
「ねるたちは部活動見学行くのかな?」
「んー、どうなんやろなぁ。みんな大抵行くんちゃう? もしかしたら体育館でばったり会うかもしれへんなぁ」
「まじか…急に会って、ちゃんと喋れるかなぁw」
「もなは準備してたら喋れるけど、基本キョドるもんなw とまあ、とりあえず体育館に着いたわけやけど」
私たちは眼前の大きな建物を見上げる。
そこで少し違和感を覚えた。
「ん?」
「あ」
「ここ入学式やってたとことちゃう!!」
「うん、ここじゃないよねw」
「体育館が見えたから、ここかと思ったんやけどなぁ」
「多分、体育館がいくつもあるんでしょ。 ほら、校舎も色々あったじゃん」
最初に見た校内図を思い出す。
「ほんまやなぁ、そう思うわ。 ってもし体育館がいっぱいあるんやったらどこでバスケやってるんか探すのめっちゃ大変やん!」
「確かに…うわぁ、めんどくさい…」
「人に聞いた方が早そうやなぁ。 うし、聞いてくるわ! もなはここでちょっと待ってて!」
「あ、うん。 ありがとう」
みーが走ってどこかへ行った。
思えば私、ほんとになんでもみーに任せっぱなしだなぁ。
ねるに声をかけるのだって、私1人なら絶対行ってなかったし
今だってこうして、みーに頼ってる。
いつもみーは、嫌な顔一つせずにやってくれる。
こんなんじゃだめだ。 私も成長しなきゃなぁ。
そんで、みーにしてもらったことはこれから1つ1つ返していこう。
そしたらずっとみーと一緒にいられるかな?
「みーと一緒にいられる」そんなことを考えていたせいで、思わずニヤニヤしていた。
「もなー! 聞いてきたでー! って何ニヤニヤしてるん、気味悪いわぁw」
「え、あ、なんもないしw んで、どこってー?」
「第1体育館?らしい! 場所も聞いたで!」
「おし、行こ! 」
そう言って私は、みーの手を取った。
みーが驚いてこっちを見る
「ほら、急がないと見学させてもらえないかもよ?w」
そんなことない、と2人ともわかっているけども
「そうやな、遅れたら一大事や!」
私たちは第1体育館へと向かった。