お待たせしました。
久々にこっちの方の小説の更新です。
まだ読んだことない、という方は
是非最初からご覧下さい。
……………
ジリジリジリと目覚ましが鳴り響く。
私は眠たくて若干閉じている目を擦りながら現在の時刻を確認する。
「ん〜、6時かぁ… なんで私早く起きたんだろ…」
ゆっくりと洗面所に向かい、顔を洗って
やっと意識がはっきりとし始めた。
「おはよう。 今日はいつもより早いわね。あ、そういえば今日はお出かけするとか言ってたっけ」
お母さんにそう声をかけられて、今日の予定を思い出した。
「あ!! 今日デートだ!!」
「デート!?」
「あ、いや、違うのw 気にしないでw」
「ふぅん」
怪しげに私の方を見るお母さんの目から逃げるように
私は自室に戻った。
「危うくバレるとこだった… よし、着替えよ」
クローゼットからお気に入りの白いワンピースを出してくる。
「今日の服は張り切らないとなぁ…」
そうして私が準備を終えた頃に、理佐に聞きたいことがあったことを思い出し、電話をかけた。
すると3コールくらいで、声が聞こえてきた。
『もしもしー? 』
「あ、理佐〜? おはよう〜」
『朝からどうしたのよ。 さっきまで寝てたんだけど』
「ごめんごめんw ふぅ… 実はね。 今日告白しようと思ってるんだ…」
『うん、で?』
「えぇ!? 全然驚いてない!」
『いや、だって。 ねぇw 』
「もしかして理佐はわかってた??」
そう聞くと、一呼吸おいて理佐は
『…普通好きな人とデートするなら告白ぐらいするでしょ』
とぶっきらぼうに答えた。
「そっか…でさ。 本題なんだけど」
『うん』
「どのタイミングで告白すればいいと思う?」
『あ〜、それが聞きたかったのね。』
「そうそう! いつ言えばいいのかなぁ…って。」
『ん〜、私ならその日会ってすぐかなぁ』
「え、約束してた所に集合した直後ってこと!?」
『そうそう』
「その心は」
『そこでOKが出たら、その日がより楽しくなるでしょ?』
「あぁ〜、なるほど。 でもリスクもあると思うなぁ…」
『フラれるわけないじゃん。』
「え? ごめん声が小さくて聞こえなかった〜」
『ううん、気にしないで。 でも実際脈アリっぽいんでしょ? なら攻めるべきだよ。』
「ん〜、難しいなぁ。 って脈アリかどうかはわかんないよ!?」
『はいはい、とりあえず私の意見は言ったから、もう1回寝るわ。』
「え、あ、うん。 理佐わざわざ朝からありがとう〜!」
『はーい、おやすみ』
「ばいばーい」
おやすみって…w 今から1日が始まるのにw
理佐との電話を終え、時計を見ると
家を出発する予定時刻を少し過ぎていた。
「うわぁ! こんな長電話になると思ってなかったよ… 急がなきゃ!」
慌ただしく階段を降りて、玄関へと向かう。
「あ、ねる〜もう行くの??」
玄関で靴に履き替えていると
そんなお母さんの声が聞こえてきた。
「うん、行ってくるね〜」
「ちょっと待って」
お母さんに引き止められた私は、怪訝そうな顔をしていたんだと思う。
そんな私を見てか、お母さんは苦笑いしながら
「ごめんごめん、この間理佐ちゃんが家に来た時に『ねるにとって大事な日にこのお守り渡してあげてください。』
って言ってお守りをくれたのよ。理佐ちゃんは相変わらず優しいわね〜。これ、もらってあげて。」
そう言ってお母さんは私に、赤色のお守りを渡してくれた。
「またお礼言っときなさいよ〜。 いつも理佐ちゃんにお世話になってるんだからw」
「はいはいw じゃあ行ってくるね。」
「いってらっしゃい。」
広場は私の家から歩いて10分程度の位置にある。
少し早歩きになりながら、私は考え事をしていた。
「どうしよ、もうじき広場だよ…いつ告白しよ…」
なんだかソワソワして来たので、落ち着こうと思い
さっき貰ったお守りを見てみる
「交通安全…かぁ。 大切にさせてもらおっとw」
そう呟いて、お守りを鞄にしまう。
ピコンッと通知が来たので、その流れで鞄からiPhoneを取り出して見ると
てちからのメッセージが届いているようだった。
内容は
『ごめん!! 予定してた電車に乗れなくて、ちょっと到着が遅くなりそうだったから、バスで行くことにした!! 広場の近くににバス停があるから、変わらず広場集合で!!』
とのことだった。
「あはは、集合場所が変わらないならわざわざ連絡しなくてもいいのに…w てちは可愛いなぁw」
てちの几帳面さに呆れつつ私は返事を送った。
そうして歩いていると、すぐに広場へと到着した。
「着いちゃった…どうしよどうしよ。 えー! でも夕方の帰り際に…っていうのもロマンチックだなぁ」
慌ただしく表情を変える私は、傍から見たら不審者だったw
「いや、でも勝負に出るのもありかも…」
理佐も言っていたように
もし朝の時点で告白が成功したら…と考えると
思わず顔がふにゃんとしてしまった。
それと同時に、フラれることを想像してしまい
泣きそうになった。
「…よし。 やっぱ理佐には悪いけど、帰り際にしよう。 その方が勝機もありそうだし…」
覚悟を決めたところで、近くのバス停にバスがやってきた。
てちがバスの中から笑顔で手を振っているのが見えた。