てち目線


……………


理佐の案内のおかげで、私たちは迷うことなく教室に着くことができた。


そして教室の前


「ふぅ…」


「どうしたのよ」


「いや、遅刻したからさ。 それなりに怒られるのかなって思って。」


「大丈夫でしょ。 ほら、ここでぐずぐずしてても仕方ないから行くよ。」


「え、あ」


理佐がドアを開けた。


教室中の視線が、こちらへ向けられた。



「すみません、入学式のあと体調が悪かったんで保健室に行ってました。」


「そうかー、これからは一声かけろよー」


「はーい」


平然と嘘をついた理佐。 度胸あるなぁw


「うん、君は?」


やばいやばい、私だ


「あ、えっと、寝坊しました。すみません」


あー! 間違えた! 遅刻しましたって言えばいいのに! なんで寝坊って言ったんだろ…


「おぉ、そうか。 ちゃんと連絡しろよー」


「あ、はい。 すみません」


「おれは土田。 このクラスの担任だ。 よろしくな」


「わかりました。 よろしくお願いします。」


案外怒られなかったなー。土田先生か… つっちーかな。 あだ名。


「おれのことはちゃんと土田先生って呼べよー。くれぐれもあだ名とかはダメだからなw」


「Σ(・ω・;)ギクッ は、はい」


なぜバレた!? つっちー恐るべし…


「んじゃ、まぁ、自分の席についてくれ。 えーっと、右端の席だ。 おーい、長濱〜。 寝るなよ〜。 お前の前の席のやつが来たぞー」


「Zz┌( ̄〜 ̄)┐ムニャムニャ... んー! ふぅ。 え?」


「はぁ… おれこのクラスでやっていけるかなぁ…」


クラスが失笑で包まれた。


「とりあえず平手は移動してくれ…」

先生大丈夫かな?w まぁ見てて面白いからいいや。


ふと理佐の方を見ると、理佐もうつ伏せになって寝ていた。


どんだけ寝るのよ…w


そんなことを考えつつ、私は自分の席についた。


「平手さん…? よろしくね!」


「あ、うん! 長濱さんだよね。 よろしく!」


そう返事して後ろを振り向いたとき、私は衝撃を受けた。


とても可愛い。 こんなに可愛い子がいるのか、と。


「あ、私の下の名前ねるって言うの。
だからねるって呼んで?」


「…あ、うん! じゃあ私のことてちって呼んでね!」


思わず見とれていた。 


「てち〜! 可愛いね〜! 」


そう言って、ねるは机から乗り上げて抱きついてきた。


「え!? 」


「あ、ごめん… てちが可愛すぎてつい…」


え、可愛すぎじゃん! それになんだか胸がドキドキする。


「ううん、嬉しい!! ありがとう!ねるもめちゃめちゃ可愛いよ? 」


「よかった! そうかな? ありがとう!」


その後私たちは、うるさいと土田先生に怒られた。w