馬頭観音 ~岐阜市 | あなたの笑顔に会いたくて・・・

あなたの笑顔に会いたくて・・・

 
  ブライダルからセレモニーまでキャリア20年の司会者が
  これからの仕事と思いを綴っていきます。  


天高く馬肥ゆる秋  
いい天気に恵まれて  地元で祭りが行われました。

朝8時半集合の末っ子に付き添い 馬頭観音さまへ。



多くの馬頭観音さまは 怒っていらっしゃるかのような怖い お顔をしていらっしゃるのですが
ここ地元の馬頭観音さまは そうではありません。
三面六臂 (顔が3つ 腕が6本) のお姿で胸の前で合掌したように見える手は
親指 中指を立て 両掌を合わせる 馬口印 (まこういん) という組み方。
残りの手には蓮華 数珠 金剛棒 輪宝などの法具を持っていらっしゃいます。

どうして多くの馬頭観音さまは怖い顔をしていらっしゃるのか・・・
『馬頭観音経』に書いてあるとのことを私なりに解釈すると・・・

観音さまは 生きものすべてを導くために 煩悩 (人が抱える何とも言い難い苦しい思い) を
つまみ出しては飲みこんでくださるのだそうです。 
ひと仕事終えた馬が すごい勢いで がぶがぶと水を飲んでいる時のような形相で・・・

かつて馬は  移動や荷運びの手段として 今より もっと人に仕えていました。
飲まず食わずで長き道のりを進み ようやく水にありついた時などは必至だったことでしょう。

そんな様子で私たちの辛い思いを がぶがぶと全部 飲みこんでくださる観音さまに
馬頭観音と名前がつけられ それからは 慈悲だけでは教えが伝わらないもののために
怒りの姿で救い上げようとしてくださっているのです。

人びとを苦しみから救い また 道の辻や坂道の木陰や川の近くから馬や動物
そして 生きものすべてを見守り
倒れた馬の供養塔としての お働きもある 馬頭観音さま。

祭り行列の出発式を終え 「さぁ 出発だ」 となった時。
ふいに風が吹き のぼりが翻りました。



それは まるで のぼりの絵の馬が走り出したかのようで・・・ 

毎年 賑やかになる地元の祭り 
改めて知ることも多く 充実した1日を過ごせました。
主催者の皆様に 心から感謝申し上げます。