昨夜、ふと思ったの。

ティーパックの紅茶を淹れながら、

「やっぱりティーポットがあるといいな」って。


お店にあるあのポット、今度持って帰ろうかな。

そんなことを考えていた。


昨日は洗濯機のなかで散乱している紙くずを見て

また、娘がポケットの中にティッシュをいれて

洗濯したんだとやるせなさが

わきあがってきた。


寝ている娘に

どなってしまった。


その日は娘は出かけて帰って来なかった。


そして今朝。

朝に帰ってきた娘が

今度の日曜日は母の日だよね?と


わたしはそうだね。

と、いったけど何も欲しいとはおもってなかった。


そして、昨日届いていたAmazonからの箱をあけて

娘から差し出されたのは、

ガラスのティーポットと花茶のセット。


まさか…と思った。

昨日の思いが、まるでそのまま届いたみたいに。


母の日の贈りもの。

言葉じゃなく、タイミングと選んだもの全てが、

「いつもありがとう」の代わりにそっと心に沁みてくる。


お湯のなかで、花がひらいていく。

その透明なガラスのなかで、

娘の気持ちも、私の想いも、

ゆっくりと溶け合っていく気がした朝。