誰かに優しくできないとき、

誰かに与えることが苦しいとき、

その根っこには「自分への出し惜しみ」があるのかもしれない。


たとえば、

好きなものを「贅沢」と我慢する。

少し休みたい気持ちにフタをする。

うれしいことがあっても「こんなの当たり前」と流してしまう。

自分にやさしくすることを、なぜかためらってしまう。


それはきっと、

「私なんかが受け取っていいの?」

「もっと頑張らないと…」

という思い込みが、ずっと奥のほうに眠っているから。


でもね、

与えることは、出し惜しむことで生まれるものじゃない。

本当は、「満ちた人」から自然にあふれるもの。


だから、人に与える前に、まずは自分を満たすこと。


やさしいお茶を淹れてあげる。

あたたかい言葉を自分にかけてあげる。

うれしかったら、思いっきり喜ぶ。

悲しかったら、静かに抱きしめる。


そうやって、自分を満たしていくと、

与えることが義務じゃなくなる。

損得でもなくなる。

「分かち合いたいから」になっていく。


それが本当の豊かさ。

それが本当の「与える」ということ。




今日のひとこと:

わたしへのやさしさは、世界への第一歩。