2024年8月11日と12日
昨夜3連休初日だとはしゃいだせいか、朝起きると何だか具合が悪い。ぎりぎり迄自宅で粘ってからよろよろと東京駅に向かう。行きの新幹線は何とでもなるだろうと思っていたら指定席は満席だった。自由席の長い列に並んでいると、ホームの向かい側から比較的空いた新幹線が、今まさに発車するところ。宇都宮にもとまる停車駅の多い新幹線に、発車ベルと同時に走り込んだ。自由席もポチポチ空いている。三人席の真ん中が空いていたので通路側の男性に声をかけると「ああ・・・」と言って、廊下側から真ん中の席に移動してくれた。どうやら窓際は奥様のようだ。？？？と思いながら廊下側に座ったところ、2人は栃木県で下車していった。この時期の新幹線で空席を確保とは・・・いろんな人がいるもんだ。
今回は姉の提案でレンタカーを借りてみたが、両親は出かけるつもりがなかったらしく、ほぼ乗らず。でも函館で運転する練習になったのでよしとする。
8月13日
新幹線の中で食べるおにぎりを持って早朝出発。ちなみに父と母は大変仲が悪い。二人とも耳が遠いので、初回は普通に話す→徐々に大声になる→最後は怒って叫ぶ、を繰り返している。母は膝が悪いのでゆっくりしか歩けないが、父はせっかちでズンズン歩く。よくもまあ60年も一緒にいるもんだ。2人のあまりの叫び声に『2人とも補聴器を付けたらどうかろうか。ただしつけると、今まで独り言で言っていた相手に対する文句も全部聞こえるよ』と言ったところ、2人で首を左右に振りながら「そりゃあダメだ」「ダメダメ」と珍しく意見が一致していた。
函館北斗駅には、いとこがワンコとともに迎えに来てくれていた。夜勤明けの彼女を自宅に送り、予定通りイオンで買い物をし、車でお墓に向かう。父方と母方と両方の墓は車で30分くらいしか離れていないので、順番に回る。恐らく2人揃ってお墓参りに来たのは10年ぶりくらい。もしかしたら、これが最後であろうと3人ともが思っている。
お墓に行ってみると、お墓詣りメインデーだけあって、他の家の方々も沢山お参りに来ている。手あたり次第に父が話しかけていくと、学生時代の後輩とか、旦那が古い知り合いとか、田舎町あるあるで、ほぼ何かしら人間関係が繋がる。どうしても13日にお墓参りがしたいと言ったのは、これか。知り合いにあって話が聞ける確率が格段に高い。その後、本家が出掛けていたので玄関にお土産を置き、父の実家には訳アリらしく寄らず、母方のお墓へ。母の実家は今年、離婚して一人暮らしをしていた甥が突然死したため、消滅してしまった。離婚した娘に相続は済んでおり、家のあった場所には朽ち果てた建物があるばかりだそう。過疎が進むというのは、こういうことだ。父は母方のお墓に来たのは数十年ぶりと思われるが、まったく迷わず墓の前に立っていた。90歳まだまだいけるなと母がつぶやく。親戚の家に挨拶に行き、函館まで車で戻る。例の不思議なペンションにチェックインだ。
いとこの家から1ｋｍほど離れたところにある街中ペンションの部屋は、一階のお部屋でキッチンもお風呂もトイレもあり、直接駐車場から入れる構造になっている。部屋の中には沢山の絵がかけられており、馬のぬいぐるみや飾り物が沢山あり、ほぼ親戚の家に泊まっている感覚。引き出しの中には、鉛筆の束とか、がらくたも入っている。謎のペンション・・・
予約電話を受け付けてくれたおば様は、チェックインしてから泊まる部屋の中でずっと自分のことをしゃべっている。夕飯にお寿司食べたいのだというと、「私が行くのは安いところだけど～」と言って教えてくれた。偶然、函館在住のいとこが勧めてくれたお店と同じだった。
写真がないのだが、再訪のために電話番号を貼っておく。
どれもネタが東京の2倍くらいの厚さで、ご飯小にすると、いくらでも食べれそう。三人で何度もツブ貝のお寿司を食べて1万弱。両親も大絶賛して店を後にする。
ペンションに戻ると、あっという間に父はダブルベッドで寝てしまった。つけたばかりのエアコンもあるし、道路沿いだけど部屋の中も静か。紙皿や割りばし、コーヒーカップや冷蔵庫もあり、インテリアにこだわりがなければ、これで9900円は最強コスパ。
8月14日
老人は朝ごはんを重視する。今すぐ朝ごはんを買いに行くと父が言い出したので、母と三人で車で近所のマックスバリューに出かける。後から函館では小さいほうといとこに言われたが、売っているものが本州とは違うので面白い。あれもこれもと朝から5000円くらい朝食を買う。
漬物だけで2種類もある充実した朝ごはん。
10時過ぎに、近所のいとこを車で迎えに行く。今日は、スーパー魚長さんで自宅に送る食品を買ったあと、今年亡くなったいとこの母である母の姉のお寺に行く。そのあとはいとこの運転で市内の両親にとってなつかしい場所を巡り、ランチに海鮮丼を食べて、函館北斗駅まで送ってもらう。北海道では魚ととうもろこしとソフトクリームとメロンしか食べてない。
盛岡駅での乗り換えは、新幹線のホームが違う。一度エスカレーターで降りて、別のエスカレーターに乗って上がらなくてはいけない。ずっと喧嘩している老人2人では心配だったので、まっすぐ東京に行ける新幹線を降りて、私も乗り換えだ。指定席はとったが、岩手県内は指定席車両はがら空きだった。自宅最寄り駅で両親を新幹線から降ろし、私は東京へ。16：20に新函館北斗駅を出てから東京駅に着くまで5時間半。Netflixで韓国ドラマ「イルタスキャンダル」を見ていたら、あっという間だった。ギョンホは後頭部の髪の毛がかっこいい。明日は出社だ、弾丸だなあ。