マリオがおなかにいる頃
ママは小児科の隣の薬局で働いていて
てんかんと自閉症を持つ子のお薬を作ってたの
だから、マリオが1才前に、自閉症に気付いてね
あちこち行って、いずみ園に入園したんだ
いずみ園には、いろんな障がいを持つお友達がいたね
マリオが初めて名前を覚えたのは、Tくん
穏やかで優しい子だったね
下半身麻痺のNちゃんは、動く手を使って
いつもマリオのお世話してくれたね
体の大きなHくんにいつも抱きつかれて
それで「やめて!」を覚えたんだよね
仲がいいから、ふたりで本棚に上ったりして
くっついてまったり過ごすこともあったね
Kくんは、「100万円!」が口癖で
ミリオネアが大好きだったマリオは
ウケて笑っていたんだよね
いろんな子がいて、みんなキラキラ輝いていて
マリオは「障がい」なんて言葉は知らなくて
毎日当たり前にみんなと楽しく過ごしていたね
あの頃があったから
今、マリオは何も不思議に思わずに
自分を卑下することもなく
人を見下すこともなく
大好きなお友達と遊んだり
好きなこといっぱいしたりして
暮らしているんだろうな
みんな違ってみんないい
それでいいんだよ
普通がシアワセだとしたら
普通になることを追いかけていたら
一生かかってもシアワセにはなれないから
マリオはマリオのまま
ありのままでいいんだよ
マリオがマリオであること
みんながそれぞれにみんなであること
それが一番大切なこと
マリオ、9才おめでとう
マリオらしく、笑顔いっぱいの
やんちゃな男の子に育ってくれて
ありがとう
9才のマリオへ
ママより
