Ballad and Rock'n Rollのラストは
ヤマトより愛をこめて♪
今は さらばと言わせないでくれ
そんな気持ちで ジュリーは幕を閉じたのだろうか

音楽劇が終わったら ジュリーとの約束は white-blank
淋しい気持ちはあるけれど 春にむけて一足ずつ蕾が芽吹くように
ピュアな気持ちが 私の中で膨らんでいくのを感じている
何だろう・・・この気持ちは

ここ数年 逢いたいと願い 状況が許されるならば
いつでもジュリーに逢いに行けるようなスケジュールが続いた
一期一会の逢瀬を大切にしているつもりでも
悲しいかな 少しずつ薄れていく緊張感
次の約束を胸に抱えている 目には見えない安堵感
果てしなく湧き出る甘い蜜
深みにはまる皮一枚は 私の方だった

ドーム公演の翌年を ジュリーは「奇跡元年」と呼んだ
となると 今年は「奇跡三年」になる
ドーム公演が成功して ジュリーを取り巻く環境は変わったのだろうか
変わるもの 変わらないもの そこから派生していくもの
「60歳を過ぎて人気が出たら 普通は天狗になるで」
ジュリーは笑って話したけれど
スポットライトの輝きの真ん中に居ながら
何も変わらない 一番冷静なのがジュリーだった

風の流れを感じつつ 遥か先を見据えた視線
いつの時も自分で最終決断を下し 全ての責任を背負う男の目
やはり ジュリーは cleverではなく
a wise manなのだ

昨年まで続いたドーム公演の余韻を一掃するステージ構成
「お祭り騒ぎは終わりだ」
「初心に 原点に 戻ろう」
そんなジュリーの気持ちも伝わってきた
もしかしたら 本当の意味での「奇跡元年」は
2011年なのかもしれない

掌で遊ぶ真っ白なジュリー手帳を眺めながら
私は ジュリーとの約束なき未来に想いを馳せていた