いつもと同じBar Farewellの店内。
新太郎とママ、二人を見守ってきた招き猫。
鉄夫(若杉宏二)と直子(佐藤綾)兄妹
直子に想いを寄せる幼なじみの吾郎(野田晋市)
震災で家族を亡くした中学生のアキラ(小飯塚貴世江)。
一つだけ違うのは、見慣れぬ美しい女性客が独り
カウンターでカクテルを飲んでいることだけだった。

北海道出身の友永麻里亜は
10年以上東京で看護婦をやっていたが
勝ち気で気まぐれな性格のせいか男運が悪かった。
30歳過ぎて友永という妻子持ちの男性と不倫、そして結婚。
友永も新太郎と同じ兵庫県警の刑事で、麻里亜も結婚後は神戸に住む。
友永には男の子と女の子、それぞれ一人ずつ子供がいたが
まだ幼い男の子は母親が引き取り、小学生の女の子は父親の元へ。
この連れ子(めぐみ)と継母である麻里亜の折り合いが悪く
いつしか家庭内はギクシャク…。
麻里亜は東京に男(友人の夫)を作り
友永は、あろうことか元妻とよりを戻しW不倫状態。
そんな家庭環境で多感な時期を過ごしためぐみはグレて
夜な夜な神戸の街を遊び歩くようになる。
19歳になっためぐみは、ある夜
不良外国人達に覚醒剤を打たれレイプされてしまう。
それを苦にして、彼女は自殺…。

刑事である父親の友永は
娘を死に追いやった犯人捜しに奔走するが
犯人を逮捕するには至らず。
やがて絶望感から、自らの拳銃で自殺を図る。
そうして麻里亜は、夫も娘も失い独りぼっちに。
東京に男はいたが、彼女の心はカラカラに渇いていた。
又、何か隠しているような兵庫県警の捜査にも疑問を感じ始め
噂で聞いた花山新太郎という私立探偵に犯人探しの依頼をする。
それは夫と娘を愛していたからではなく
自分を裏切った夫とその元妻への復讐の為だった。
命を失った夫と、元妻には絶対に出来ないこと
それを自分がやり遂げることで二人を見返す、勝てる…
哀しい程に自己中心的な考えからだった。
最初、新太郎は依頼を断ったが
再び麻里亜に会いたい一心で引き受けてしまう。
元々美人には弱い花山新太郎探偵。。。
麻里亜という謎めいた危険な匂いのする女に心惹かれ
「もっと君のことを知りたい」と
愛の深みにはまっていく。