Ballad and Rock'n Rollのラストは
ヤマトより愛をこめて♪
今は さらばと言わせないでくれ
そんな気持ちで ジュリーは幕を閉じたのだろうか

音楽劇が終わったら ジュリーとの約束は white-blank
淋しい気持ちはあるけれど 春にむけて一足ずつ蕾が芽吹くように
ピュアな気持ちが 私の中で膨らんでいくのを感じている
何だろう・・・この気持ちは

ここ数年 逢いたいと願い 状況が許されるならば
いつでもジュリーに逢いに行けるようなスケジュールが続いた
一期一会の逢瀬を大切にしているつもりでも
悲しいかな 少しずつ薄れていく緊張感
次の約束を胸に抱えている 目には見えない安堵感
果てしなく湧き出る甘い蜜
深みにはまる皮一枚は 私の方だった

ドーム公演の翌年を ジュリーは「奇跡元年」と呼んだ
となると 今年は「奇跡三年」になる
ドーム公演が成功して ジュリーを取り巻く環境は変わったのだろうか
変わるもの 変わらないもの そこから派生していくもの
「60歳を過ぎて人気が出たら 普通は天狗になるで」
ジュリーは笑って話したけれど
スポットライトの輝きの真ん中に居ながら
何も変わらない 一番冷静なのがジュリーだった

風の流れを感じつつ 遥か先を見据えた視線
いつの時も自分で最終決断を下し 全ての責任を背負う男の目
やはり ジュリーは cleverではなく
a wise manなのだ

昨年まで続いたドーム公演の余韻を一掃するステージ構成
「お祭り騒ぎは終わりだ」
「初心に 原点に 戻ろう」
そんなジュリーの気持ちも伝わってきた
もしかしたら 本当の意味での「奇跡元年」は
2011年なのかもしれない

掌で遊ぶ真っ白なジュリー手帳を眺めながら
私は ジュリーとの約束なき未来に想いを馳せていた


1989♪
砂丘でダイヤ♪
感じすぎビンビン♪

2002年にリリースされた「忘却の天才」より3曲
2~3度聴いただけで 自分の中で封印してしまったCDを
お正月公演の後 数年ぶりに手にしてみた
丸い紅茶の缶に入ったシングルと単行本装丁のアルバム
冷たいアルミ缶の感触が 当時の気持ちを甦らせた

風邪?それとも花粉症?
ジュリーはこんな酷い声でCDを作り
世に送り出してしまうのか
ジュリーの最大の魅力は あの素晴らしい歌声なのに
それに どの曲も同じようなアレンジばかりで
新譜を聴いた時のワクワク感は皆無
まるで予定調和の中で生きている 倦怠期の恋人同士みたいだね
新譜への想いが そのままジュリーへの想いと重なり合い
自分の気持ちを認めたくないために封印したのだ
あの頃の私は ジュリーに対しても
この世で一番大好きなジュリーの歌声に対しても 
ときめきを感じなくなっていた

それが、だ。今目の前で聴いているどの曲も
何という格好良さなのだ!
けだるくて 激しくて どこまでも自由なBlues & Rock'n Roll
小気味よくシャウトするジュリー
躍動感溢れる歌声
ジュリーの声帯には 良質の筋肉が付いているのだろうか
私は 全く新しい曲を聴いたような新鮮さを憶え
ジュリーの曲として 素直に受け入れることが出来た

発売から10年近い年月を経て 
硬くて鈍いダイヤモンドの原石が
ジュリーという職人の手によって丹念に磨かれ
眩いばかりの光を放つダイヤモンドとなって還ってきた
歌は生きている
そのことを ジュリー自ら証明してくれた
2011年の年明けだった





耒タルベキ素敵♪

前曲の余韻嫋々の中
どこまでもクールに歌い出すジュリー
その見事なまでの切り替えは
スピードにまかせて駆け抜けた後 寸分の狂いもなく
静かなフィニッシュを迎えた時の快感のようだ
so cool !! 私は鳥肌が立った

照明を落とした空間
そこにあるのは 紛れもなく「音」だけの世界
何という声! 声! 声!
深みのある歌声が 幾重にも重なり合って
聴き入る人々を 全てのみ込んでしまう程の凄みがあった
暗闇の中では より五感が研ぎ澄まされるのだろうか
私の身体の中で ジュリーの歌声にだけ反応する
新しい細胞が生まれたのを感じていた
音楽の神様が舞い降りた瞬間だった

3年前の前夜祭♪
本編ラストが「耒タルベキ素敵」だった
あの時の衝撃と感動が甦り 
自分が綴った言葉を 久しぶりに読み返してみた

私の胸に衝撃が走った
圧倒的な歌唱力と表現力の前では
何も出来ないということを 私は初めて知った
壮大なスケールの歌の世界にのみ込まれて
泣くことも 笑うことも
叫ぶことも 拍手をすることも出来ない
私はただ 立ち尽くすだけだった
ジュリーは本気だ

そこには確かにそう綴られている
ありったけの感動を 自分の言葉で残したつもりだが
今読み返してみると どこか物足りない
自分の言葉が薄っぺらく思えるのだ

3年という短いようで長い時間
還暦を経て 更に進化し続けるジュリーは
私の稚拙な表現力など
微塵も必要としない所へと行ってしまったようだ
そう それで良い
私は震える程の嬉しさを感じながら
3年前のあの冬の日と 何ひとつ変わらない
ジュリーへの想いを確信していた

私も気負うことなく 同じ道のりを歩いて行くだけだ
これまでと同じように 地に足を着けて
私達の耒タルベキ素敵♪は幕を開けた

涙色の空♪

昨年発売された新譜の中で 唯一のバラード曲
その静かな佇まいと圧倒的な存在感は
この曲のために作られた新譜であることを物語っているようだ

やすらぎを与えてくれる撫子色
生命のぬくもりを感じさせる橙色
神秘的で美しい 希望のlapis lazuli(瑠璃色)

ジュリーの瞳に映る涙色の空は
朝日が昇る前の一瞬の静寂時に広がる
どこまでも澄みきったピュアな空なのだろうか

それとも 一日の終わりを告げる黄昏時に広がる
苦しみも哀しみも 全てを包み込み
深い傷跡さえも癒してくれる やさしい空なのだろうか

心の襞をそっとなぞってくれるピアノの旋律
何て切なくて 哀しい歌声なのだろう
何て愛に充ち溢れた やさしい歌声なのだろう
CDで聴いた時よりも 昨年のツアーで聴いた時よりも
遥かに深みを増した涙色の空が広がっていた

愛がゆっくりしみこみ滲みだすまで
時にまかせて待って繋がって行くこと
重ねることの重さ想う

普通ではない唯一無二の人生を
一人の人間として もがきながらも誠実に生き続けてきた
今のジュリーにしか歌えない珠玉の一曲
今この瞬間も ジュリーと同じ空の下で生きている・・・
その奇跡と幸せを噛みしめた曲となった

sexy primes♪
2011年はセクシー素数の年
素数とは 1とそれ自身しか約数がない孤高の数
その数は無限に存在するという
誰にも 何にも うばえない~♪のだね
sexy primes・・・何て色っぽくて
頑固で融通が利かず
そして無限の可能性を秘めているのだろう

「いくつかの場面」でジュリーの2011年は幕を明けた
舞台中央から静かに姿を現すジュリー
「還暦だぞ!! ROCK'N ROLL MARCH」ツアーのオープニング曲
「不良時代」を歌う姿と重なった
何か心に期するものがあるのだろうか・・・
静かな時こそ ジュリーの心の中には熱いものが流れている

前半は潔くバラードのみ
「Ballad and Rock'n Roll」というタイトルから
しっとり歌い上げる 甘く切ないバラードが多いのかな?と
凡人らしい勝手な想像を膨らませていたが
意外にも曲調はミドルテンポが多く
もしかしたら歌詞ありきでの選曲?とも感じた
どの曲にも ジュリーの強い意志と深い想いが込められている 
大人の恋・・・をジュリーは歌いたかったのだろうか
前半のバラードの流れは
ひとつの壮大なlove storyを描いているようだ

「客席に立つ隙も与えず」
ジュリーは笑ってそう話したけれど
ただひたすらバラードの世界に浸ることが出来たし
ジュリーの艶やかな歌声と表情
それに細かな手の動きまで集中して見ることが出来た
これもまた良し☆
どんな形であれ ジュリーのライブは楽しめる

ジュリーの白い手は
しなやかで とても色っぽくて
全てを包み込んでくれる包容力があった
そして孤独の中をさまよっていた
ジュリーの指先に流れる強い意志 熱い想いが
目に見えない光線となって客席に舞い降りてきたのを
私は全身で感じていた
会場内の誰よりも楽しそうな
ステージ上のワイルドワンズのメンバーの皆さま。
小姑根性をムキ出しに(笑)
何かしらあるだろう~とアラ探しを始めても
それが全く見当たらないのだ。
爽やかさを押しつけている訳でもないのに
いつでも笑顔の紳士方の周りには
どこまでも、爽やかで穏やかな湘南の空気が流れていた。
これは作ろうと思っても
そう簡単に作れるものではないだろう。
きっと、銀のスプーンをくわえてこの世に誕生した方々の
天性とも思える真っ直ぐさが眩しく感じた。

一方、対比的にも見えるけれど
ある意味、別の真っ直ぐさを持ち合わせるこのお方・・・
少し控え目なジュリーの表情が印象的だった。
いや~それにしても
こんなに沢山ジュリーのコーラスを聴けるなんて
贅沢の極みとしか言いようがない。
曲によって表情や仕草がコロコロ変わり
それを見つめているだけでも、本当に胸キュンだった。

暗闇のステージの中で
感情をためてためてコーラスをするジュリーの表情。
それに萌える~なんていう言葉も耳にしたけど
上手い表現だなぁ・・・と感心しきり。
でも、本当はもっと歌いたいだろうなぁ
もっと走り回りたいだろうなぁ
そんなことに想いを馳せてみたりして。
だから「秋の大運動会♪」なのかな?

今回のコラボが実現しなければ
この世に誕生しなかったであろう愛しい曲達
あの曲もこの曲も、全て大切な宝物だ。
きっとコラボ以外では歌ってくれないだろうから
一回一回を大切に
いつの時も「これが最後」という気持ちで聴いていた。

ジュリーのライブに拘わらず
生の歌声を聴きたくて会場に足を運びたくても
それを実現出来ない人は大勢いる。
自分にもそういう時があったし
これからの未来だって
「いつかまた」の尊い時間との約束は
誰にも保証出来ないものだし
そして、悲しい程に儚い。。。

それでも、万難排して駆けつけたライブでは
CDで聴いていただけの曲が、どんな風に変わるのか
どんな風に色づけされるのか
それを楽しむのが醍醐味のひとつだと思うし
少なくとも、あの夏の日までの自分は
そう信じて疑わなかった。

「渚でシャララ♪」
アルバムに先駆けて、初めてこの曲を聴いた時の
その感動は、今でも鮮明に覚えている。
沢田研二でもなく、ワイルドワンズでもない
今まで聴いたことのない新しい音楽を聴いたような気がして
心の底から嬉しく感じたし
渋谷初日で聴くのが、楽しみで楽しみで仕方なかった。

アンコールの最初に持ってきた
待ちに待った待望のシングル曲「渚でシャララ♪」
「・・・・・えっ?マジで歌わないんだ?」
もしかしたらという不安が的中してしまった時の落胆ぶり・・・
私は全身の力が抜けてしまった。
その後の曲は、多分直立不動で聴いていたと思う。

その代わりに披露してくれた
色とりどりの熟年のシャララ~ダンスは
何時間にも及ぶ振付師の特訓の末に誕生したそうだ。
失敗した時には、地団駄を踏むジュリー
成功した時には、胸を張って得意気なジュリー
そのどれもが可愛い過ぎて
私のハートにズキューンだったけれども・・・
そこに感動はなかった。

今年生まれたばかりの素晴らしい曲を
ファンの目の前で歌ってくれること以外に
彼らを大好きな人々を喜ばせる術があったのだろうか?
シャララ~のリズムを身体で覚えることもなく
ただの一度も生で歌声を聴くこともなく
幻の名曲を胸に抱いたまま
ジュリーと私の短い夏は、静かに終わった。
新しいアルバムとジュリーの曲
それにワイルドワンズの曲でバランス良く構成された
JULIE WITH THE WILD ONESのステージ♪
「こんなに大変だったのは初めて」
加瀬さん自ら、そう話されたセットリストは
名プロデューサーとしての才能を浮き出すものだった。
メリハリが効いて、観客を飽きさせない流れ
ジュリーのライブで、たまに感じる膝カックンとは無縁の世界で
どこまでもスマートな時間が流れていた。
そしてそれは、躍動感溢れるライブというよりも
洗練されたショービジネスを観ているようでもあった。

初めて生で聴くワイルドワンズの曲
恥ずかしながら
「想い出の渚」しか知らなかったけれど
ロマンティックなバラードから、アップテンポな激しい曲まで
初めて耳にするサウンドが、とても新鮮に感じた。
「ワンズには、良い曲がまだまだ沢山ある」
そうジュリーも話したんだってね。

だけど、どんなに素晴らしい曲であっても
自分が聴きたいものでなければ。。。
やっぱり、私はジュリーの歌声だけを聴きたいのだ。
最初から分かりきっていたことなのに
頭では「そんなこと言っちゃダメ」と繰り返してみるのに
ココロと身体は正直だから、嘘はつけない。
ジュリーの曲~ワイルドワンズの曲のローテーションが
膝カックンにはならなかったけれど
ジュリーの歌声に溶けはじめたココロと身体が
何度もリセットされるようなもどかしさと
居心地の悪さを感じてしまっていた。

一度溶けかけたアイスを
再び凍らせても美味しくないもん。
溶けて溶けていく過程が美味しいんだもん。
一度溶けた氷の彫刻だって
再び元の美しさは取り戻せないもん。
まるで駄々っ子のような理屈をココロの中で呟きながらも
二度とないであろう今回のコラボを
自分なりのペースで楽しもうとしていた。

そんな中、私をご機嫌にしてくれたのが
鉄人メンバー3人によるインストの曲だった。
ステージの端と端から奏でるエキゾティックな音のシャワー♪
その痺れる程の格好良さ&素敵さと言ったら!!
JULIE WITH THE WILD ONESのステージで
私のアドレナリン分泌が、二番目のMAXに達した瞬間だった。
そしてそして、JWOの方々より
ずっとキレのあるダンスで盛り上げてくれて~☆
見えない幹でもガッチリ支えてくれた鉄人メンバーへ
本当にありがとう!


夢のコラボ・・・だったのだろうか?
ジュリーが見たい夢・・・だったのだろうか?

オリコンチャート1位!
熟年層から若者まで
音楽で日本を元気にしてみせる!

そんな熱い言葉を繰り返し耳にする度に
何故か、クールダウンしていく自分のココロ。。。
そんな中、ポツリポツリと漏れ聞こえてきた
どこまでも静かなジュリーの言葉に安堵し
それが、今年の夏の私の命綱となった。

「自分達の音楽やダンスで
日本を元気に出来るとは思わない」
「そんなに簡単なことじゃないと思うし・・・」
「一緒にツアーをやっているからといって
考え方が同じとは限らない」

「誓いのフーガ」で幕を開けた
JULIE WITH THE WILD ONESのステージ♪
気まぐれな夏の海を戯ぶ波の音
いつの日か、君と手をつないで歩いた砂浜・・・
なかなかロマンティックなスタートでいいじゃん!

お揃いのマリーンルック
いかにもスリムな4人の紳士に囲まれたジュリーの
何と健康そうなことよ。
そして叉、先輩方と一緒のジュリーの姿は
どこか少年のようにも見えた。

コラボ結成に至る経緯を説明するにあたり
あれだけ嫌だと言っていた体型ネタでいじられ
シコまで踏んじゃってー。(泣)
会場の笑いを取れて、かなりご満悦な代表取締役。
「・・・・・・・・」
「あのー何かおかしいですか?」
「今、そんなに笑うトコですかね?」

普段は超大型・・・いや0型全開の大らかな私も
いざジュリーのこととなると
ひっじょーにデリケートになってしまう。
50種以上ある顔の筋肉を硬直させたまま夏を過ごし
「そんなことは知らん~♪」とばかりに
JULIE WITH THE WILD ONESのステージはどこも大盛況☆
謎の(笑)おじさまパワーを集結させて
暑い夏を駆け抜けていった。

日本全土の気温の上昇と共に
いつしかジュリーの体型ネタはなくなり
シンプルで短い代表取締役の言葉に変わっていた。
そう、それでいいのだ。
お偉い人の言葉は、短い程素晴らしい。
でもそれは、猛暑続きの中のツアーで
ジュリーが劇的に夏痩せしたからではありませぬ。
嘆きとも怒りとも・・・何とも表現し難い
ジュリーファンの複雑な心境がタイフーンとなって
代表取締役の元に届いたのだろう。

「小舅&ボーカルの沢田研二です!」
そう自己紹介したジュリー。
それに合わせたつもりじゃ~ないけれど・・・
いつもはライブ終了後に、ひとり静かに反芻するのに
ライブ中に小姑根性ムキ出しにしちゃうなんてー。
チェック魔cistusの集中力と
ジュリーへの想いが、あちこち空中分散したまま
なかなか回復出来ないでいた。
参ったなぁ・・・何か調子狂っちゃうなぁ♪♪
泣き虫なのは君の方だったね。
君を困らせ悲しませ、傷付けてしまった俺。
でも聞いてほしい。
溢れる程の君への想いを
いつも俺は、自分で持てあましていたんだよ。
そんな大切なこと
君がいなくなって初めて気付いたなんて・・・
愚かな俺を許してくれよ。

君の心の中に
まだ、俺のぬくもりが残っていることも
手のひらから砂がこぼれ落ちるような
危なっかしい二人だった頃を想い出しては
真夜中にひとりぼっちで枕を濡らしていることも
今の自分は、ちゃんと分かっているよ。
だから寂しくて、やりきれぬ夜は
ためらわず電話しなよ。

君との過去の恋の破局も
二人の見えない明日についても
全て自分がピエロになって
君の心を解き放つことが出来たら。。。
君のためなら、誰に笑われたった構いやしない。
だって、あなた以外いないもん♪

フラレて未練タラタラでいる自分を
まるで楽しんでいるかのようなジュリーの歌声。
とても切なくて、男の色気も陰も感じるけど
どこか自信に溢れているのだ。
それは、君への想いの深さからなの?
それとも・・・。

「あなたらしくいてよ♪」
このフレーズに、君への想いが凝縮されている。
君のことを丸ごと受け止め
全てを抱きしめられるのは、この自分しかいないんだよ。
だけど、今の二人のもどかしさったらないね。
時計の針は戻せないけれど
二人で砂浜を歩いていたあの頃みたいに
手をつないで、海に沈む夕陽を見れたらいいね。

会いに行きたい
涙がこぼれちゃう☆゚・*:.。. .。.:*・゜



いくつかの悲しい別れがあっても
今、自分の隣りに新しい恋人や配偶者がいて
心の奥底にある闇も
一人の人に、全ての想いを吐露出来る人は幸せだ。

何言ってるの?そんなの当たり前のことでしょ?
そうじゃなきゃ、一緒にいる意味がないはずだもの。
そうだよね・・・でも悲しいかな
いつも隣りにいるはずの一番身近な人が
自分のことを全て理解してくれているとは限らないし
時には、貴方と近いからこそ言えないことだってあるんだよ。
それに気付かないフリをして生きることも
自分だけの心の中にしまい込んで生きていくことも
大人の自分なら出来るかもしれないけれど。。。

酸いも甘いも噛み分けた
ある程度年齢を重ねてきた男の人は
ふと、誰かに自分の弱さを吐露したくなった時に
どうやって自分の心を癒すのだろう。
人生を左右するような、分かり易く大きな悩みであれば
大手を振って相談出来る相手もいるだろうけれど
ちょっとした心の迷いや葛藤、ましてや恋の話など
誰に打ち明けることが出来るというのだろう。

そんな時に想い出したのが
かつては愛し合い、一緒に時を歩んでいた人
最後には醜態をさらけ出してしまった相手だとしても
誰にも責められはしないだろう。
ただただ、話を聞いて欲しいだけなのか
時を超えて、お互いの立場を思いやりながらも
心癒せる二人になっていくのか
それとも、もっと他の関係を築いていくのか
それは全て、大人になった自分達が決めることだ。

涙がこぼれちゃう♪の主人公タラオは
元カノに未練タラタラで、情けない奴だけなのか?
それとも、人生を重ねていく内に
自らの心の拠り所を求めてさまよっているのか?
私には分からなくなってしまった。
ねぇ?貴方は一体何者なの?
ジュリーの甘く切なくて、震える程にセクシーな歌声♪
その素敵な魔法をかけられた彼は
私の心を鷲掴みにして
より一層ミステリアスな存在となって膨らんだ。