かわる・・・・。 | 一歩ごとに・・・

一歩ごとに・・・

人生、行きつ戻りつ
なかなか、成長に至らないけれど、その都度模索しながら、進んでます。

息子っ子ちゃんは、おとなしい子だった。


もう少しだけ、やんちゃでもいいのに

っていつも思ってた。


時折私は

そんな彼に


変わらないと・・・と言った。





そんな彼が

小学校の時、サッカーをやりたいと
言い出した。

嬉しくて、見学に行った。

そこで、彼は、ひるんだ。

クラスの変わらないような
小さな学校で育ってる子・・


気の強いサッカー少年に混ざる勇気が

なかった。



それでも中学は、部活にサッカーがなかったので
クラブチームを選んだ。



ずぶの素人・・

コーチは、そんな彼を受け入れてくれた。


自分から入った強豪のチームだけど
柔らかい彼は、なかなかついていけなかった。



ほとんどの子が、街中の中学から来ていて

もうグループが出来上がっていて

なかなか、パスもくれなかった。





高校になって

念願の部活動。




でも、ひるんだ・・・。



気の強い子から

「いつもそんなにおとなしいん?」って

聞かれたそうだ。



「陸上部にしようかな~?」



でも、言った。

「やっとここまで来たんじゃない!?

 憧れの部活、夢だったんでしょ。

 やってみればいいじゃん。」


自分の考えで動いて欲しかったが

背中を押した。




それから3年間。

サッカーの事は、よくわからないが


重要なポジションを与えられ



最後の試合が終わった時

応援してくれた保護者の前で

みんな涙を流してた。



そして、私に言った。




「お母さん、ぼく・・変わった??」って・・。




頭をなぐられたようだった。

この子は、変わりたい・・と

変わらなきゃ・・・って


悩んできたんだろう。




大学に入る時

私は、手紙を書いた。

その時のことを・・・。


ごめんねって。



そして最後に付け足した。




「大事なのは、変わってくこと・・変わらずにいること。」

              (槇原敬之・・遠く遠くより)



私もこの時、この歌に

気づかされた。



変わらないことも大切なんだって。



そして、自分を変えるのは自分じゃなく

人との出会いなんだって気づいた。





ごめんね。

無理させたね・・・って。




でも、それから彼は

バイトを通して(彼曰く)

随分変わった。



ひとりでアメリカ旅行も行った。


就職活動も難なくこなした。




今も、何にでも

積極的に挑戦している。




今はもう、怖いものなしだ・・・。


彼は、完全に変わった。

優しさは、残して・・・・・。