2024年3月1日より公開中の映画「ドラえもん のび太の地球交響曲」

       

 「それでいいんだよ!好きな事を楽しむだけで、戦わずして平和になるんだ。」というメッセージを受け取った。

 

 どの楽器が自分に合うのかわからない。そこでドラえもんは、運命の赤い糸を出し、のび太くん達に選ばせる。スネ夫はバイオリン、ジャイアンはチューバ、しずかちゃんはボンゴ、のび太くんはリコーダーで、ドラえもんは指揮者だ。それぞれに得意分野が違うことが示される。しかし皆さん、初めはアマチュアレベル。そこから楽しく演奏しているうちに、レベルアップしていくのだ。何事も努力の道が付きまとう。この場合の努力とは、好きなものに打ち込むエネルギーだから、ワクワク感と言ってもいい。宇宙に住むミッカとチャペック達に頼まれて演奏するスネ夫、ジャイアン、しずかちゃん達の本当に幸せそうなこと!演奏を楽しんでいると、ふわ~っと明るい色のエネルギーが出て、その場に力を与える。

 「こんなことでいいのなら、簡単!」と遊びがてらやっていることが、眠りに落ちた宇宙の民達を起こし、美しい生活空間を次々に創造する。これは、、、波動の力だと思った。

       

      

 4万年前、ミッカの祖先が住むムシーカ星を襲った魔の手「ノイズ」。ムシーカ星の住人は滅亡した。その生き残りがミッカだ。時空を越え、音楽という波動で繋がるのび太くんとドラえもんたち。

       

 

 物語終盤、魔の手「ノイズ」は、最後までしぶとかった。負けそうになって焦ったドラえもんが珍しくポケットから鉄砲銃?みたいなひみつの道具を出して戦うのだが、それでは勝てない。のび太くんたち宇宙チームは、ノイズに圧倒された時、思わず怯み演奏の手が止まりそうになる。「みんな、怯むな!(演奏を止めるな!)」と、誰かが言った。

 

「もう、闘わなくていい。それより自分のやっている事が奏でる波動を信じていく。」という所まで私達は来たのだ、と感動でいっぱいになり、スクリーンに釘付けになった。

 

 最後にもう一つ。ひみつの道具のお蔭で地球が丸ごとすっぽり、のび太くんの家のお風呂に入るシーンがあった。大きな地球は自分の生活圏の中にある不思議さを感じた。だから、「ここにある。ここで楽しむだけで皆繋がっている。」