「12歳の時、私(菜美さん)は養護施設のボスになった。

里親が迎えに来る夢は諦め、一人で生きていくために私は強くなることにした。」

 

主人公の伊佐山菜美さんは現在主婦で、主婦友の

大原優里さんと佐藤京子さんと一緒に

映画を楽しむ日々を送っています。

 

その帰り道、カツアゲをしている中学生を懲らしめた菜美さんは、

その強さを近所の主婦清水理沙さんに見られてしまいます。

理沙さんは、幼稚園のママ友からいじめを受けており、ケンカに強くなりたいと思って

いました。

 

「私にケンカのやり方を教えて下さい!」と、その理由を話して菜美さんに頼む理沙さん。

「暴力を振るわれているわけでもないのに、私から見れば大したいじめではないと思う。」

と、はじめは消極的な反応を示す菜美さんでしたが、「強くなって自信をもち、堂々としていられるようになりたい。」との理沙さんの願いを聞き入れ、条件付けでケンカのやり方を教えることを承知します。

 

菜美さんが出した条件とは、「絶対にケンカはしないこと。」キラキラ

菜美さん曰く、暴力では何も解決しないから。その代わり、簡単には折れない心と、いざという時どこにでも逃げられる強い足を与えてあげることを理沙さんに約束しました。

 

そして、1回目のトレーニング。ランニング

まずは、ゆっくり走ってみよう!

初回は70メートルしか走れず、心はもろく、パキッとすぐに折れてしまう理沙さん

でしたが、強くなりたい一心と子供に恥じない自分でいる為と菜美さんの程よい

コーチぶりが功をなし、15回目のトレーニングでは、かなり走れるようになり、

腕立て伏せも20回できるようになります。初めは1回もできなかったのに。

 

その上、菜美さんの友の優里さんと京子さんもトレーニングを受けたいと、仲間

に入って来ます。スニーカー

 

一方、公園を仕切って意地悪をしている幼稚園のママ友たち。

 

家の近所でママ友たちにバッタリ出会ったとき、理沙さんは逃げることなく冷静に

こんにちわ!と笑顔であいさつします。これも、トレーニング効果。乙女のトキメキ

 

理沙さんの雰囲気が変わったことに気づいたボス以外のママ友たちは、

ボスの相良貴子さんから離れて行き、トレーニング

チームに加わります。これも、トレーニング効果。

その理由は、「私達、子供から尊敬される親でありたい。」乙女のトキメキ

 

一人ぼっちになったボスは、家でも一人ぼっちになります。

「みんなで一緒に家を守ればよかったんだ。

この家で、全てが冷たく感じられた。

10年間息苦しかった。

君は一度も僕とタクヤを信頼しなかった。」

去っていくボスの夫。ハートブレイク

 

自分の周りから人が去っても、離婚しても、子供に冷たい目で見られても

まだ自分の強さだけに正義を見出そうとするボス。

復讐心は燃え上がり、彼女は理沙さんに怪我を負わせます。

 

「不注意でした。菜美さんに簡単に折れない心を貰ったから、

こらえます…。」と、理沙さん。

「たまには、折れてもいいんだよ。」

 

ボスの心を助ける為に、菜美さんは行動します。

夜の公園でボスの苦しみを発散させ、感情を受け止める菜美さん。

身体でぶつかり合った後、菜美さんはボスを諭します。

「誰にも負けない、強いってことは、信じる人が誰もいないってこと。

その行き着く先は、荒野のようなところだ。」

 

ボスは、泣きながら自分はどうすればいいのか菜美さんに聞きます。

「自分の弱さを認めて、肩の力を抜いて、皆の力を借りて生きていけばいい。

そうすれば、荒野に行くことはないから。」

 

「子どもの頃は、世界中が敵だと思っていた。

今は、運命の人と出会って一人ぼっちじゃなくなり、私は完璧になったの。

世界中が私に優しく見える。」ぽってりフラワー