この映画は、2020年7月23日に公開されました。
「本物も偽物もない。信じれば、それが真実。」－byダー子
今回、ダー子、ボクちゃん、リチャードが狙うオサカナは、マレーシアのランカウイ島に住む大富豪レイモンド・フウの資産10兆円。
日本のゴッドファーザー赤星栄介さんはじめ、ダー子憧れのスタア、落とせない女性はいない詐欺師ジェシーを巻き込んで、前作のように騙し合い合戦が繰り広げられるのですが、今回は、最初から最後までダー子の言葉通り、ダー子の新しい子猫コックリを通じて、真実が貫かれていた所に感動しました。
フウ家って大富豪なんだけど、人の恨みも買ってきた一族。
ダー子たちも知らないダイナマイトが、フウ家相続人のお披露目パーテイ会場に飛び込んで来るシーンは、圧巻でした。何故って、平和的に、いとも簡単に、愛の力により、そのダイナマイトは憎しみの涙を流し、心を昇華させてしまうのですから。
レイモンド・フウは、大富豪の人だけでは終わりませんでした。彼には、わがままな長女ブリジット、冷酷な長男クリストファー、自由人の次男アンドリューという三人の子供がいるのですが、レイモンドパパは三人の心を一瞬にして癒す深い愛を持っていました。大金持ちであろうが、親子の繋がりって温かくていいなあ～と感動。
さらに素晴らしいのは、詐欺のお仕事中にレイモンド親子の絆をさらりと読み解くダー子さん！「ありのままの姿を認められた時、子供はパパの愛に満足し、憎しみの心は消える。」
一方、ダー子達の宿敵である赤星さん。最後までハラハラさせられましたが、宿敵というよりは、ダー子達のお友達では？という印象を受けるシーンもあり、赤星さんの人間らしい一面にホッとしました。
フウ家の執事トニーの人間力も光ってました。
彼は、全身全霊をレイモンド家に捧げる人。相続人を決める重大な時、レイモンドパパの子供たちに対する深い愛に共鳴出来たからこそ、思い切って決断できたのでは？と思いました。