今回の首里城の火事でショックだったのは、
他人事に思えている自分の心でした。
確かに朝のニュースでの映像は衝撃ではあったけれど、
沖縄に行ったこともなければ、
首里城という存在しか知らない自分にとっては、
ピンとこなさ過ぎてびっくりした。
あれ?もっと驚いた方がいいの?
悲しんだ方がいいの?と。
そもそもなんでこんな気持ちになるの?
って思い始めたら本当にひどい様な気がして、悲しくなった。
こんなに思う存分に共感が出来ないことがあるんだということに驚いた。
明らかに私に経験値がなかったんだもの。
沖縄に行ったことがない自分にとてもがっかりした。
痛みを共有したかったというと語弊があるけど、
同時に規模が規模だけに、存在が存在だけに、
上っ面な言葉で「悲しい」とか「辛い」とか言えるものではないと同時に思ったのもある。
だってやっぱりそんなこと言ってはいけない程大きなシンボルなんだもの。
何かをつかって発信しようものなら「お前に何がわかる」でTHE END。
「#地震 #怖い」とかつけて盛れてる自撮り載せてる方々とほぼ一緒だよね。伝わる?
だから私はこのことについてはこういうスタンスでいます(それこそ勝手にしろと言われそうですが)。
ただ、心のよりどころにしていた方や、
日常の風景として思い入れがある県民の人たちの心を思えば、
今回の火災は本当に起こってはならない事故でした。
しかも原因が電気トラブルと聞いたら、本当にやるせない。
以前復元されたものだし、今回も建て直すんでしょという声がちらほら聞こえてくるけれど。
でもね、やっぱり一度失われたものを物質的に取り戻せても、
心には、あのときの思い出で残っているんだもの。
人の心はなかなか復旧出来るもんじゃない。
そういう事なんだと思います。
でもこの火事を受けて一斉に京都奈良の神社仏閣の設備点検が行われたのはすごいね。
まぁ、当たり前のことなんだろうけど。
やっぱりすぐ動くことが大事だよ。
自分とこは大丈夫、が一番危うい。
備えって言葉知ってる?
本当にこれから乾燥するし、通電火災とかしゃれにならないから、私たちも普段から気をつけようね・・・。
雷(電気)は火のエネルギーだからね。
どうか忘れないで。火の用心。
ことら