私は5年前の今日。

不安になりながら宿にしていたカラオケルームのテレビで、津波や、原発の映像を見ていました。

この日は通っていた養成所の年度の締め括りの発表会でした。

私は小道具や消え物(劇中に食べるお菓子)の用意などで、赤羽のララガーデンのおかしのまちおかにいました。

会計中に地が揺れ、お釣りを渡してくれたレジのお姉さんと「あ!地震ですねー」なんて、些細な世間話がただのそれでは無くなるまで。

そのわずかな数秒。

商店街の屋根の下から飛び出し、目の当たりにしたあり得ない振れ幅で揺れる電柱。余震で揺れるビル。生まれて初めて家に帰れなくなるかも、ひょっとしたら死ぬかもという不安に駆られた【あの数分】は一生忘れる事は無いでしょう。

弟は高校の卒業式で、波打つ校庭を眺めていました。家が近かったので無事に帰宅。
両親も近くにいたので、私以外は自宅。
私は赤羽のカラオケルームで、一夜を過ごしました。怖くて仕方が無かった。




5年経過して、今自宅でこうして近況を綴る事が出来る有難さを感じています。


自分が思う事、出来る事を丁寧に。

ちゃんと生きていかなくちゃね。





*KhamsaPavlin*