今読んでいる漫画と本について。

本屋でまるで栗原類くんのような影のある美少年の表紙。
そして簡潔な「イノサン」のタイトル。
今は試し読みが置いてあるので気になって読んでみました。

絵が兎に角綺麗!!!!!

それだけでもう引き込まれてしまいました。
作者の坂本眞一さんが、
死刑執行人サンソン ―国王ルイ十六世の首を刎ねた男 (集英社新書)/集英社

¥735
こちらに書かれている歴史的事実を独自解釈してされて描かれたそうです。
漫画だけ読んでもその壮絶な処刑人としての生き方。
主人公の無垢(innocent/イノサン)故の葛藤。
その描写力や演出に胸が痛くなります。

主人公シャルル-アンリ・サンソンはパリの死刑執行人(ムッシュー・ド・パリ)の四代目。
死刑制度の是非を生涯自問していましたが、皮肉なことに彼はあのフランス革命を生き、
敬愛するルイ16世その妻マリーアントワネット、他3000人あまりの首を刎ねた男として歴史に名を残すことになります。

処刑人は普通の人と同じ生活をすることができず、
シャルルも家は裕福ではありましたが、少年期には差別などから満足に学校へ行くこともできませんでした。

その時彼の教師を引き受けたグリゼル神父。
彼が読んだ聖書の一節「汝、殺すなかれ」。
その一節に対し、シャルルは問います。

「罪人を殺すのは罪ですか?」

グリゼル神父は答えます。

「人の定めた善悪というものは世につれて変化する儚きもの
神から与えられた人の命を裁量できるのは神のみである・・・」

この言葉を守り、お役目とは言え人の命を落とすことに抵抗し、
一族の満足のいく振る舞いができず、
父親にや祖母(←このマダムが超怖い)に折檻をされて四代目としての継承を強いられ、
父の名代等をこなさずを得なくなります。


その後シャルルは最愛の友人の存在をきっかけに、ある決意をするのです。


漫画のネタバレになってしまうので、
あまり詳しくはかけないのですが、
元になった書籍とこの漫画をあわせて読むとより時代背景や、
歴史的事実などを深く知り得ることが出来ます。


気になった方は是非。
グロテスクな描写があったりするので、苦手な人はキツイかも。
そもそも処刑人をテーマにした漫画ですし、
ギロチンやら剣やらが出てきているので、勿論処刑シーンも描かれております。


それでも大丈夫な方は是非。是非 是非 是非。


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*Khamsa Pavlin*