ここでは、中耳炎、耳通、鼓膜の破れた時に良いレメディーを紹介します。
~中耳炎、耳痛、鼓膜の破れ~
☆Aconite napellus(原料:ヨウシュトリカブト)
疾患:急性の中耳炎など。
原因:乾いた冷たい風にさらされた事など。
夜に起こる突然の耳の鋭い痛み(夜中の0時頃に痛みで眠りから目を覚ますことも。)。耳が赤い。
高熱。片頬が赤く、もう片頬は青白かったりする。
音に敏感になる。落ち着かず不安で冷たい飲み物を欲しがったりする。
☆Arsenicum album(砒素)
疾患:急性中耳炎。慢性中耳炎。化膿性中耳炎。
繰り返したことで慢性化した急性中耳炎。耳がズキズキ痛む急性中耳炎。
耳からの分泌液は黄灰色で刺激性があり非常に臭い。寒気がして疲れた感じ。
真夜中に悪化。温かい飲食物や耳を温めたりすると症状が和らぐ。
このような症状のタイプは少量の水をチビチビ飲む傾向がある。落着きがなく寒がり。
☆Arsenicum iodatum(ヨウ化砒素)
疾患:滲出性中耳炎。化膿性中耳炎。
臭く刺激性のある焼けるような分泌液を伴う中耳炎。鼓室の肥厚。
耳管が拡張し聴覚障害が起きるなど。
Arsenicum albumと比べ寒気があまりない場合にこのレメディーは適している。
Kali mur(塩化カリウム)と併用すると効果的である。
このような症状の患者は、痩せていて落着きがないタイプが多い。
☆Belladonna(セイヨウハシリドコロ)
疾患:急性中耳炎など。
熱が出て耳は鋭くズキズキ痛んで鼓膜も赤く腫れているような急性中耳炎。耳下腺が腫れる。
耳や頭が鬱血し顔が赤くなる。瞳孔が拡張する。耳に少しでも触れられるのを嫌がる。
このような症状の患者は熱があってもあまり喉が渇かないのが特徴。
☆Calcarea carbonica(炭酸カルシウム)
疾患:急性中耳炎。慢性的な軽度の耳の感染症など。
割れそうなズキズキした耳の痛み。
このような症状の患者は太っていて腺が腫れやすい人が多い。
また冷え性で風邪をひきやすく、しばしば大量の酸っぱい臭いの汗をかく。真面目で行動が遅く、
牛乳が合わない体質でもある。
☆Calcarea sulphurica(石膏)
疾患:化膿性中耳炎など。
黄色く濃厚な中耳の膿が耳から出る。耳からの分泌液には時に血が混じる事もあり、
聴覚喪失を伴うこともある。
このレメディーはゆっくり作用する。
☆Capsicum(唐辛子)
疾患:急性中耳炎。乳様突起炎など。
鼓膜の破れを伴った中耳炎。突き刺すような痛みを伴う中耳炎。痛みが周辺に広がる。
耳や乳様突起が赤く腫れて痛い。乳様突起の腫瘍から慢性的に分泌がある。
寒さで悪化。熱やゆっくりした動作で好転。
☆Causticum(水酸化カリウム)
疾患:急性中耳炎。慢性中耳炎など。
慢性の中耳のカタル。反響音などを伴うリンリン、ゴウゴウする耳鳴りや聴覚障害。
ヒリヒリと焼けるような痛みを伴う中耳炎。寒気がする。喉が渇きやすい。疲れ切っている。
耳垢(みみあか)は多く臭い傾向にある。寒くて乾燥した天気で悪化。
☆Chamomilla(カモミール)
疾患:急性中耳炎など。
中耳炎を起こしている側の頬(ほお)が熱く赤く、反対側の頬は冷たい。
痛みと熱と腫れでイライラし、キーキーと騒ぐ。
午後9時~真夜中にかけて痛みなどが悪化する傾向。抱かれると好転。
痛みに敏感なタイプが多く、耳に触れられる事を嫌がる。
☆Dulcamara(ウッディナイトシェード)
疾患:滲出性中耳炎など。
原因:寒さ。湿気など。
耳管に通じるカタル性炎症。ブーンという耳鳴り。吐き気やむかつきを伴う耳の痛み。
このレメディーは特に左耳の症状に良い。
☆Ferrum phosphoricum(燐酸鉄)
疾患:急性中耳炎など。
刺すようにズキズキとした痛み。顔の紅潮。鼓膜がわずかに赤く充血する。
38.5℃前後の発熱。顔が赤くなったり青白くなったりする。
午前4~6時に悪化。
このレメディーは滲出液が出る前の最初の段階に使う。
☆Heper sulphuris(硫化カルシウム)
疾患:化膿性中耳炎の急性期など。
喉も痛くなる中耳炎。鋭く刺すような耳の痛み。リンパが腫れて濃い黄色い悪臭の膿(うみ)が出る。
耳を温めると好転。湿った天候で好転し、寒さで悪化する。
このような患者は寒がりで寒気がしてイライラしやすく、汗もかきやすいタイプが多い。
また、喉が渇きやすく隙間風に敏感で、耳に触れられる事を嫌がる傾向にある。
☆Hydrastis(ゴールデンシール)
疾患:化膿性中耳炎など。
分泌液が黄色く糸を引くような化膿性中耳炎(あまり臭くないのが特徴)。
鼓膜が紫色っぽく腫れる。耳が赤く腫れる。耳管のカタルで声が甲高くなるなど。
後鼻漏(こうびろう)やゴウゴウなる耳鳴りのある聴覚障害を伴う事もある。
体の衰弱と精神の衰弱が交互に起こることも。
☆Kali bichromicum(重クロム酸カリウム)
疾患:化膿性中耳炎など。
耳から濃厚な黄緑色で糸を引くような分泌液が出る化膿性中耳炎(時に不快な臭いを伴うことも)。
限局的で左耳に起こりやすい鋭い縫うような耳の中の痛み。
裂けるような耳の痛みと共に耳が腫れる。鼻炎や関節炎、呼吸器症状、
消化器症状などの症状と交互に起こることもある。
寒気や喉の渇きを伴うことも。
☆Kali muriaticum(塩化カリウム)
疾患:化膿性中耳炎。慢性中耳炎。滲出性中耳炎など。
濃厚で白く粘っこい膿が特徴の中耳の慢性のカタル。耳管の閉塞と化膿から耳が聞こえにくくなる。
首のリンパ腺が腫れやすい。舌は灰白色。
このレメディーは耳鼻咽喉部(じびいんこうぶ)に作用するため、中耳炎の原因となる風邪にも
効果的である。炎症が慢性化して耳管が閉塞しているような時にも使える。
☆Kali sulphuricum(硫酸カリウム)
疾患:化膿性中耳炎など。
黄色い分泌物が特徴。耳管の炎症で耳が聞こえにくくなることがある。
温めると悪化。外気で好転。
他のレメディーを試した後、治療の後半に使う。
☆Lycopodium(ヒカゲノカズラ)
疾患:急性中耳炎。化膿性中耳炎など。
濃厚で不快な黄色い分泌物。炎症が右耳から左耳へと移動する。耳に湿疹が起きたり、
聴覚障害やゴウゴウ鳴る耳鳴りが起きたりすることもある。
午前・午後の4~8時に悪化する。温かい飲食物で好転。
消化器系が弱くガスがお腹に溜まりやすいタイプが多く、衣服で締め付けられるのを嫌う傾向。
☆Mercurius dulcis(塩化水銀)
疾患:化膿性中耳炎。滲出性中耳炎など。
耳管が閉塞していることで耳が聞こえにくくなる中耳炎。聴覚喪失を伴うことも。
このレメディーは耳の炎症全般によく使われる。頸部の腺が腫れやすく顔が青白いタイプに良い。
☆Mercurius vivus(水銀)
疾患:化膿性中耳炎など。
黄緑色のとても臭い分泌液を大量に出す深刻な化膿性中耳炎。
粘性で刺激があり血が混ざる事も分泌液が出るなど。鼓膜の破れを伴い激しく耳が痛むことも。
痛みは夜、寝床で温まると悪化する。
温度差に影響を受けやすいタイプが多く。不快な汗をたくさんかく傾向がある(特に寝汗)。
舌が湿っていて喉は渇きやすい。寝ている間に大量の唾液(だえき)を出しやすい。
☆Pulsatilla(セイヨウオキナグサ)
疾患:急性中耳炎。化膿性中耳炎など。
風邪による中耳炎。耳から濃厚な黄緑色の分泌液が出る。
不快な臭いはあっても刺激性はない分泌物が出るなど。
耳の痛みはそれほど強くなく、急に始まりゆっくりと引いていく。
痛みの場所が移動する事や鼻づまり、耳が詰まったような感じを伴うことも。
病気になると誰かにそばにいてもらいたくなる傾向。
締め切った暑い部屋で悪化。晩にひどくなりやすい。涼しい外気で好転。
☆Pyrogen(腐肉)
疾患:化膿性中耳炎など。
化膿が進行して非常に不快な分泌物を出しているような中耳炎。
他のレメディーと併用して使われる。
☆Silica(二酸化珪素)
疾患:化膿性中耳炎。慢性中耳炎など。
中耳炎による鼓膜の破れ。耳にゴウゴウと音がして雑音に敏感になる。
体を温かくして横になると好転。
扁桃腺を腫らしやすく化膿体質で寒さに弱い虚弱なタイプが多い。風邪もひきやすく、
ぶり返しやすい傾向。足に不快な汗をかきやすく喉も渇きやすい。
このレメディーは2週間近く分泌液が出て治りきらない場合や何度も繰り返して起きるタイプの
中耳炎の後半に使う。
☆Sulphur(硫黄)
疾患:急性中耳炎など。
耳が焼けるようにズキズキ痛い。鼓膜が赤く腫れる。不快な臭いの分泌液が大量に出る。
カタル性の聴覚喪失など。分泌液には血が混ざる事も。
熱や寝床、入浴で悪化。外気で好転。
暑さに敏感で暑がりなタイプが多い。
☆Tellurium(テルル)
疾患:急性中耳炎。化膿性中耳炎。慢性中耳炎、慢性乳様突起炎など。
特に左耳に起きやすい中耳炎。ピクルスのような臭いの分泌液が長く続いてる。
刺激性がありヒリヒリする分泌液が出る。鼓膜の破れを伴う中耳炎。
耳道が痒(かゆ)かったり、ズキズキ痛んだりするなど。
このレメディーは低いポーテンシー(希釈度)で使う。(6CやXポーテンシーなど)
~飛行機に乗って生じる耳の痛み~
☆Chamomilla(カモミール)
☆Kali mur(塩化カリウム)
~鼓膜を破いた時~
☆Calendula(マリーゴールド)が代表的。
以上です。ありがとうございました♪
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