先月中旬のこと

 

お友達から

川崎大師で「大開帳奉修」が始まっていて

5月末まで

弘法大師の直筆と伝わる

特別な護符「赤札」が授与されるので

一緒に行かないかと誘われました

 

残念なことに

スケジュールが詰まっていて

行けそうもないと伝えると

 

10年に1度のことだから

都合ついたらぜひ行ってみてと

言ってくれました

 

 

調べてみると

赤札をいただくまで長蛇の列のようで

時間もかかるようでした

 

 

なんとか行けるとしたら

最終日の31日のみ…

この日はきっと大混雑になるだろうなと

思いましたが、

 

赤札はいただけなくても

ぜひこの機会に

ご挨拶だけでもしたいなと思い、

行くことに決めました

 

 

当日は朝から土砂降り…

 

くじけそうになりましたが

今日行かなければ10年後…と考えると

迷っている場合じゃないと思い、

家を出発しました

 

川崎大師駅に着いた時には

雨もほぼ止んでいました

 

 

何気なく前に歩いていた人に

ついて行くと

 

そこが「赤札」授与の列で

自然に並ぶかたちになりました

 

それほど混んでいなかったので

そのまま待つことにしました

 

少しして、

隣に並んでいた高齢の女性が

話しかけてきました

 

「私は昨日も来たのだけど

1枚のみしかいただけないから

今日は家族の分をもらいに来たの

 

今日のほうが空いているわ

 

昨日は五重塔の中にも入れて参拝したのよ

きっと今日も入れるから行ってみるといいわよ」

 

いろいろ情報を伺っているうちに

お参りする順番が回ってきました

 

 

「いろいろ教えてくださって

ありがとうございました」

とお礼を言って

靴を脱いで大本堂の中に上がりました

 

 

いっきに「ありがたいな~」という

気持ちがでてきて

ちょっと涙ぐみながら手を合わせ

感謝の気持ちをお伝えしました

 

 

その後、通路を歩き

赤札をいただく場所に移るのですが

私は人に流されて一番端の列に並びました

 

 

その列は一番混んでいたのですが、

一番、位の高い僧侶が

渡してくださる列だったようです

 

私も無事に「赤札」を

いただくことができました

 

 

その後、

五重塔へ向かいました

 

あまり人がいなくて

並ばずに

すぐに入ることができました

 

川崎大師には何十年も来ていますが

五重塔に入れるなんて思いもせず、

本当に貴重な体験でした

 

そのあと、

いつも通り、住吉さんで

久寿餅を購入しましたが

 

お店の人に

限定の缶入りもありますよと

教えていただき、

 

デザインも可愛くて

記念にもなると思い、

この限定缶の方を購入しました

 

 

 

その後、実家に行った時、

92歳の父に

この赤札の話をしたのですが

 

父は過去3枚、赤札をいただいていると

教えてくれました

 

そして今までのエピソードも

聞かせてくれました

 

 

なぜ私は今まで父が行っていたことを

知らなかったのかなと

思ったのですが

 

きっと父から話を聞いたことが

あったのかもしれませんが

その頃の私はあまり興味が

なかったのかもしれません

 

 

父は、今回も行きたかったけれど、

体力的に断念したとのことでした

 

 

父の思いを聞いて、私は

「よければこの赤札を持っていて」

と言って自分の赤札を

渡そうとしたところ、

 

「そういうもんじゃないよ

自分で持っていなさい」

と言うので

 

 

「では10年後、

お父さんが102歳の時には

私が2回並んで

代理でお父さんの分も

赤札いただいてくるね!」

と言いました

 

父は

「そうだな、そうしてよ

まあ、飾っておいてくれれば

どこにいてもわかると思うからさ」

と言い、笑っていました

 

 

兄も中旬の日曜日に

3時間半並んで

いただいたとのことで

 

私は並んでから

1時間かからなかったと言うと

驚いていました

 

 

そして父も兄も五重塔に入れることは

知らなかったと言っていました

 

 

私は今回、お友達や隣に並んだ女性、

お店の方(商売もあるでしょうが、

私にとってはお得な情報でした)から

 

知らなかったことを教えてもらって

素晴らしい経験をさせていただきました

 

そして父の話も聞くことができ、

参拝できて本当によかったなと

思ったのでした

 

ご縁に感謝です