MDその後 | 歌謡曲(J-POP)のススメ

歌謡曲(J-POP)のススメ

音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 早くも3月ですね んで、このタイミングの記事更新だと皆さんはたぶん”動画メンテ”なんだろうな…と思っておられるかも でも今回は皆さんのそんな予想を裏切って、雑多な小ネタでいきたいと思います。題して「MDその後」であります

 もう
覚えておられる方も少ないでしょうが、私は3年ほど前に、「今となっては化石のようなMD(ミニディスク)を未だに愛用してます」といった趣旨のブログ記事を書きました。

 そのMDはと言うと、もう一年ほど前のこと、再生機本体が致命的な故障に見舞われて(そりゃ毎日3時間の通勤でフル稼働してるんだから、当然か…
)、ついに “お陀仏になってしまいました。ご存じの通り、私は音楽(特に歌謡曲)がないとほとんど生きていけないタチなもので、その後すぐに新しい機械を買って通勤のお供にしています。その新しい機械というのが、じゃじゃーんその名もNW-ZX2なのでありますっ …と、これだけ書いても、多くの方々にとってはきっと「なんのこっちゃ」でしょうから急いで補足しておくと、要するに(カセットでもCDでもMDでもないハードディスクタイプの)最上位機種ウォークマン(ハイレゾ対応のヘッドフォンを合わせると15万円くらいなのです

 実を言うと私、かつて学生時代にせっせとお小遣いを貯めて、総額にしてン百万くらいするステレオコンポ一式を揃えたほど(社会人になってからはすっかり足洗っちゃいましたが…
)でして、いい音を追求することには人一倍貪欲なタチの”ゼニ喰い虫”なのでありました。でも、それはあくまでも定置型機器でのお話。ポータブル機器ではそもそもちゃんとした音は望むべくもないだろうと勝手に思い込んでいたところに、NW-ZX2がぱんぱかぱーんと登場してくれたワケですね~

 とは言うものの、
NW-ZX2の1年ほど前に発売された前機種NW-ZX1が、”値段(約8万円)の割に中低音が軽い”とか、”充電池の持続時間が短い”などなど、いろいろと気になる問題点が指摘されていたので、NW-ZX2の魅力には惹かれつつも、実際に買うのはちょっと二の足を踏んでいたのです。でもでも、結論としてはやっぱり買って良かったですねぇ  高値で取引されているだけのことはあって、NW-ZX1の欠点がおおむね改善されていてさすがSONYといった感じ。もっとも音質のみに着目すると、NW-ZX2よりも安価で性能のいい機械もあるようなんですが、一曲の長さが短い歌謡曲であればCDと等価な音質レベルのデータでも一台の中に何千曲も入ってしまうのが、私みたいな好事家には何より有難いんですよね~

 この機械、電源ONにすると画面に
”For Music Lovers, By Music Lovers(意訳は、音楽好きによって開発された音楽好きのための機械…といったところか)という一文が表示されるのですが、この辺にも、長らく業績低迷に喘ぐSONYの意地みたいなものが感じられてとっても良いです

 ちなみに、私はハイレゾ音源は一切持ってません。
ハイレゾ音源なんかわざわざ購入しなくても、歌謡曲やロックはもちろんのこと、音のぶ厚さがかなり必要なクラシックでも、CDからノーレス(=音データの損失なし)で録音すれば、充分に満足のいくサウンドが楽しめますから…。いやはや、久々に良い買い物をしましたねー

 平日朝7時半頃、背広姿のあふれる東京駅中央線下りホームから、どでかいヘッドフォン付けて電車に乗り込む私服のオッさんを見かけたら、それは多分私です
。でも、そんな高価なウォークマンとハイレゾ対応ヘッドフォン使って、聴いてるのが実は「こちょこちょ娘」(小松みどり)とかだなんて、きっと誰も気がついちゃいないんだろうなぁ…なーんてね

 そんなこんなで、今回はおしまい。次回は今月の動画メンテを一回はさんで、さらにその次の記事では、私が
NW-ZX2にぶち込んで最近ヘビーローテーションで聴いている林哲司センセ作曲の作品(もちろんシングルA面)の中から、まだブログで取り上げていない”埋もれた名曲”的な作品を3曲ほど(アイドル系1作品+非アイドル系2作品)ピックアップしてご紹介したいと思いますので、どうぞお楽しみに~

[追記]
 
NW-ZX2をはじめとするウォークマンの歴史的変遷に関しては、このHPにもよくコメントを下さるhama-P師匠が、2015年8月号の情報誌「昭和40年男」のp48~53に、とっても分かりやすくて参考になる特集記事を書いておられますので、そちらもぜひ

 それでは、またお逢いしましょう~