【好事家w.w.からの挑戦状 12-1】 オリコンチャートあれやこれや (その2、問題編) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 さてさて、年度末のばたばたでなかなか記事を書く時間が取れないため、今回も「好事家w.w.からの挑戦状」でいってみたいと思います。マニアックなあなたも、そうでない皆さんも、どうぞしばらくお付き合いのほどを・・・m(_ _ )m

 前回の記事に対して、アメブロ仲間の”福山の二十世紀少年”さんから、”カルトQみたいですね~”とのコメントを頂戴しました。”カルトQ”というのは、'90年代初頭の深夜番組(フジテレビ系列)のことで、予選を勝ち抜いたシロウト参加者が特定ジャンル(お題は毎週変わる)に関するクイズに答えて優勝を競うという、それはそれはディープで楽しい番組だったのですが、ご存知の方が一体どれだけおられるのか、ちょっと想像つかないんですよねぇ・・・

 ま、い
ずれにせよ、”好事家w. w. の~”と題してお送りしているコーナーにとって、”カルトQみたい”だと言われることは間違いなく「最大級の賛辞」ですよね~。そんなこんなで、しばしイイ気分に浸りつつ、さっそくクイズの方にいってみたいと思いま

 今回も、前回同様にオリコンチャート(記録)をお題目として、5肢択一のクイズ形式で3問用意しました。今回はチャートを時系列的に俯瞰して述べる形式をとったため、問題文がかなり長めになっていますが、それにめげず、ぜひ奮ってチャレンジしてもらえると嬉しく思います。それではどうぞ~


●問題●
(1) 1968年1月4日に正式なスタートを切ったオリコンチャート。最初の10年ほどは、週間チャート第1位を記録したシングル作品の1位滞在週数は平均5週間と、ヒット曲の息が今よりもだいぶ長かったんですよね。ところが’80年代に入ると、週間チャート第1位シングルの在位週数は徐々に減り始めて’80年代半ばには平均2週間まで落ち込みます。そして、この“首位短命”状態にとどめを刺したのは、おニャン子クラブでした。彼女らが大量のソロデビュー組を輩出した1986~87年にかけての同在位週数は何と平均1.1~1.2週間・・・!
 要するにその2年間は、週間チャート1位がほぼ毎週のように目まぐるしく入れ替わっていたわけです。こうなってくると、売り上げ枚数が低迷するのは“自明の理”ですよね。現にこの時期に、週間チャートで1位を獲得しながら、売り上げ枚数(ここでは100位以内滞在期間中のトータル売り上げ枚数とします)が、初めて10万枚を割り込むという、ちょっと不名誉な記録が生まれています。それではここで問題です。
 オリコン史上初めて、「週間チャート1位獲得 かつ 売り上げ枚数10万枚割れ」を記録したシングル作品は、次のうちどれでしょうか?
① 「自分でゆーのもなんですけれど」(ニャンギラス)(1986.6.21発売)
② 「鏡の中の私」(吉沢秋絵)(1986.9.10発売)
③ 「あの夏のバイク」(国生さゆり)(1986.12.3発売)
④ 「かたつむりサンバ」(おニャン子クラブ)(1987.5.21発売)
⑤ 「夏休みだけのサイドシート」(渡辺満里奈)(1987.7.15発売)


    


(2) ‘80年代後半の「シングルが売れない冬の時代」を経て、’90年代に入ると逆にミリオンセラーが続出します。シングル年間売り上げ枚数では、1990年に「おどるポンポコリン」(B. B. クイーンズ)が1983年の「さざんかの宿」以来7年振りとなる100万枚越えを達成したのを皮切りに、1991年:7作品、1992年:11作品、1993年:17作品、1994年:7作品・・・と、セールス面で活況を呈しました。こうした急激な状況変化が起こった理由としては、カラオケの普及と ドラマ・タイアップの急増に加えて、EPシングルからCDシングルへの移行がスムースに進んだことも大きかったと思います。
 かくして、’90年代の週間チャートでは非常に高いレベルの売り上げ枚数で順位争いが繰り広げられた結果、週間チャート最高位が1位どころか、5位にも満たないのにミリオンセラーを達成した作品が数多く誕生しました。そしてまた、週間チャート最高位がオリコン史上で最も低いミリオンセラーシングルというのも、この時期に記録されています。それではここで問題です。
 オリコン史上でミリオンセラーを達成したシングルのうち、週間チャート最高位が最も低い作品は、次のうちどれでしょうか? 
① 「CROSS ROAD」(MR. CHILDREN)(1993.11.10発売、売り上げ枚数125.6万枚)
② 「DA. YO. NE」(EAST END×YURI (from T. P. D.))(1994.8.21発売、売り上げ枚数101.8万枚)
③ 「シングルベッド」(シャ乱Q)(1994.10.21発売、売り上げ枚数120.2万枚)
④ 「ゆずれない願い」(田村直美)(1994.11.9発売、売り上げ枚数109.2万枚)
⑤ 「めざせポケモンマスター」(松本梨香)(1997.6.28発売、売り上げ枚数112.8万枚)


 

 

  


(3)
 週間チャートの最高位で2位を獲得したシングル作品といえば、一般的には十分にヒット作と言えます。ところが、シングルをリリースするたびに、“2位止まり”ばかりが連続してしまうと、さすがにアーティスト本人だって、「ムムム、次こそぜひ1位を取りたいっ・・・!」と悔しく感じるはずですよね。過去のオリコンチャートを紐解いてみると、3作品連続“2位止まり”程度であれば、ゴダイゴ、aiko、相川七瀬、大黒摩季など、多数のアーティストが経験していますが、4作品以上の連続“2位止まり”となると、さすがにちょっと珍しい記録になってきます。それではここで問題です。
 オリコンのシングル週間チャートの最高位が“2位止まり”の連続作品数の最高記録を持っているアーティストは、次のうちどれでしょうか?(そのアーティストの最高位“2位止まり”が連続何回なのかも、合わせて予想して下さい。)
① 郷ひろみ
② Wink
③ 倉木麻衣
④ 松浦亜弥
⑤ Perfume

    



 ・・・クイズの方は以上です
前回同様、クイズ自体は意外と骨があるはずなので、スルメを味わう要領でご堪能下さいね~ 何しろ「好事家w. w. からの挑戦状」と銘打っている以上は、すんなりと片付くようなクイズは出してませんので・・・

 なお、”解答編”の記事は、今週末にアップする予定です
。それではまたお逢いしましょう~