【好事家w.w.からの挑戦状 3-2】 このペンネームは誰?(作曲家その2、解答編) | 歌謡曲(J-POP)のススメ

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音楽といっても数々あれど、歌謡曲ほど誰もが楽しめるジャンルは恐らく他にありません。このブログでは主に、歌謡曲最盛期と言われる70~80年代の作品紹介を通じて、その楽しさ・素晴らしさを少しでも伝えられればと思っています。リアルタイムで知らない若い世代の方もぜひ!

 前回記事(その2)のクイズは、ちょっぴりマニアック度が高い作曲家のセンセ方を題材として、何とかヒントでフォローするよう努めてみましたが、皆さんどのくらい解けたでしょうか・・・ さっそく、解答をどうぞ~


(9)浅沼正人 → Johnny(ジョニー)


     
              Johnnyで活躍中の頃             現在の浅沼氏

ひとこと 横浜銀蝿に人気があった頃は、”Johnny”名義で自分以外にも銀蝿一家(嶋大輔、杉本哲太、岩井小百合など)に佳曲を数多く提供していました分かりやすくメロディアスな曲で聴き手の心をくすぐるテクニック・・・すでに当時から擢(ぬき)んでた才能が感じられてはいましたが、まさかここまで化けるとは・・・。思わず脱帽なのであります


(10)作曲研究所 → 近田春夫



ひとこと 私も大好きなセンセなのですが、ペンネームをコロコロ変えるクセは大瀧詠一センセと”双璧”と言えましょう。しかも近田センセの場合、作詞時の「作詞センター」とか、編曲時の「東京アレンジサービス」とか、そのほとんどがテキトーなんだから困っちゃうよなぁ・・・


(11)茅蔵人(かやくらんど) → 佐瀬寿一



ひとこと 茅蔵人(かやくらんど)」は、「火薬ランド」→「爆発」・・・つまり”爆発的ヒット”を祈願して付けたペンネームなんだそう。「およげ!たいやきくん」がリリースされた1975年からすでに40年弱が経過していますが、いまだに”我が国で最もヒットしたシングル曲”(オリコン売り上げ:453.6万枚)の座を守っているというのは、とんでもない偉業ですよねぇ・・・(しみじみ)


(12)林あきら → 市川昭介



ひとこと '60年代の歌謡界では、職業作家がレコード会社と専属契約を結ぶというのがフツーで、市川昭介センセもご多分に漏れず1974年にフリーになるまで日本コロムビアと日本クラウンの専属作家でした。で、専属以外のレコード会社に所属する歌手に対しては、別のペンネームを使って曲を書いていたんですね~林あきらの他にも、水前寺清子のデビュー曲「涙を抱いた渡り鳥」の作曲者”いづみゆたか”や、小松みどりの「ゴルフ笑歌」の作曲者”やまだ寿夫”も市川昭介センセだったって、知ってました・・・


(13)彩目映(あやめうつる) → 佐藤準



ひとこと おニャン子クラブの「セーラー服を脱がさないで」、新田恵利の「冬のオペラグラス」をはじめ、おあずけシスターズ、おかわりシスターズのデビュー曲など、'80年代中盤のフジテレビの”軽チャー路線”を音楽面で支えた(私に言わせると”片棒を担いだ”)感のある佐藤準センセですが、同じく戦犯の後藤次利センセよりは、よっぽど気の利いた曲を提供してくれたよなぁ・・・というのが個人的な感想だったりなんかして


(14)Michael Khan → 川口真



ひとこと Michael Khan 名義で書いた「卑弥呼」と「ルナルナ」は、いずれもディスコソングで、クレジットを英語にして日本人ウケを狙ったんだそうです。ちなみに、両曲の作詞は前々回に出題した Joe Lemon(森雪之丞)だったりします。”歌謡曲通”で知られるイケメンタレント半田健人も、最もお気に入りの職業作曲家として名前を挙げているマニア好みの作曲家だと思います(私も大好き~


(15)Keith Brown → 鈴木キサブロー



ひとこと 何だか古い写真しかなかったのですが、もちろんご健在でいらっしゃいます(年齢は還暦を迎えるくらい)。鈴木キサブローセンセと言えば、職業作曲家の中では、男性ヴォーカルへの提供曲が非常に多いのが際立った特徴と言えますね


(16)田所純一郎 → 井上陽水



ひとこと 田所純一郎名義で出した「不思議あげます」(1984年)は、アイドル黒沢ひろみの記念すべきデビュー曲。ちょうどその2年前、井上陽水名義で提供した三田寛子のデビュー曲「駈けてきた処女(おとめ)」がかなり話題になっただけに、黒沢ひろみの時はどうしてペンネームにしてしまったのか、大いに疑問が残りますねぇ・・・作品に自信がなかったのか



 今回は「好事家度」が上がったにも関わらず、そしてこの猛暑にもめげず、解答をお寄せ下さった皆様、本当にどうもありがとうございました~

 前回に引き続きチャレンジして下さった美冴さんは、8問中4問正解。(その1)と通算すると16問中11問正解ということで全体で約7割という高い正解率でした~。ご本人曰く「作曲家は苦手・・・」とのことでしたが、世間レベルから見たらもう充分に詳しいレベルなんじゃないでしょうか


 もうお一方の尚太。さんは、(その2)が全問正解。それより難易度の低かった(その1)もパーフェクトということで、16問中16問正解 さすがの結果でしたねぇ・・・脱帽です それぞれに楽しんでもらえたみたいで何よりでした~

 それでは、今回はこんなところで 「好事家w.w.からの挑戦状」は、またそのうちネタを仕込んでお目見えする予定ですので、今後ともごひいきに~