。2週間ほど前のある日のこと、自宅に帰ったら何やらCDらしきものが机の上に。んー、最近多忙でそんなの頼んだ覚えないんだけどな・・・と開封してみたら、もう2年半も前にオーダーメイド・ファクトリーで注文した中村容子さんという女性アイドル歌手のCD（全作品集）でした。
中村容子さんは、1984年3月（私の大学浪人が決まった数日後
）に歌手デビュー。デビューシングルの「ティーンエイジ・ソルジャー」は、そのあまりの名曲っぷりに、私が某大学の歌謡曲研究会在籍中からずっとCD化を切望していたという代物です。それが、何と28年の歳月を経て、ついに今回めでたく初CD化と相成りました。やー、ホントに嬉しいんだってば！すでにご存じの方も多いと思いますが、「オーダーメイド・ファクトリー」というのは、一旦エントリーされても、一定数以上の購入希望者が集まらないとリリースされないという厳しいシステムでして、リリース決定まで「2年半」というのは、随分長くかかった方です。もうCD化は無理だろうなぁ・・・と、ここ1年くらいは正直言ってもう諦めてました
。こんな風にいろいろ書いても、当の中村容子さんは、シングル4枚とアルバム1枚を出した後に、戦隊ヒーローもので1年ほど活躍してほどなく芸能界を引退してしまったので、世間ではほとんど知られていないでしょうね。
中村容子さんのデビューした1984年という年は、菊池桃子、岡田有希子、荻野目洋子、長山洋子、渡辺桂子、少女隊、吉川晃司、清水宏次朗・・・と、アイドルテイストを持つ面々がそれなりに売れた年でした（豊作年だった82年、85年と比べて「凶作」と言われることもありますが、83年よりマシでしょ
）。まぁ、いま思えば彼女は、ちょっとボーイッシュでさっぱりした子なのかなーと思ったら、明るく健気で健康的なお色気を醸し出すような一面もあって、非常に私の好みのタイプ
だったわけですが、知名度からするとどうひいき目に見ても「D級（？）アイドル」としか言いようがない。前述の84年組の面々を差し置いて「中村容子ファン」を表明するのはさすがに憚られたわけで、当時の歌謡研メンバーにもファンだってことは知られてなかったはずです（というか、中村容子さん自身が歌謡研メンバーの間で知られてなかった
）。この人の歌は実はかな～り「いける」（＝ポップスを歌わせたら表現力がgood！）し、何と言っても4枚のシングルが歌謡ポップスとして秀逸の出来だったので、ぜひみんなにもちゃんと聞いて欲しかったんですけどねぇ・・・。実物はもっと可愛くて魅力的なのに、レコードジャケットで少し損しちゃったっていうのはありますね。宣伝らしい宣伝もほとんどしてなかったし。で、今回改めてCDを聞いて、爽やかで感情豊かな歌いっぷりと素晴らしさに、ぐらぐらと心が乱されてしまった次第です。やー、この人って本当にめちゃくちゃ魅力的だわ～
。ってなわけで、仕事中と就寝中以外はほとんどエンドレスで聞いてたりなんかして（爆×100）。アルバムレビューは、また改めてここでじっくりと書いてみたいと思っておりやす。さてさて。近頃は、何か分からないことを調べるときには、Wikipediaなる便利なツールがあるわけですが、「中村容子」を検索したら、やはりというべきか、情報がほとんどないっ！
しかも、同姓同名同年齢のアナウンサーがいる関係で、情報が錯綜気味になってたり・・・。「こうなったら自分が書かないと他の人に任せておけんわー」という、ほとんど使命感に近い気分で、Wikipediaの「中村容子」の項目を大幅に加筆修正してきました。芸能生活の最後の方は私もほとんど知らなかったので、Amazon経由で取り寄せた資料などを駆使してまとめてみました。資料によると、中村容子さんは8年間で自ら芸能活動に幕を下ろした後、保険の外交員を務める傍ら、20代後半で一般人（銀行員）と結婚して、栃木に移住。現在は45歳くらいのはず。きっと今では何人かの子供に囲まれて、普通の幸せを掴んでいるのかなぁ・・・。魅力的な笑顔と素晴らしいポップスを置き土産として残してくれたことに感謝するとともに、末永く幸せに暮らしてほしいものだと心から思いますねー
。
