見えない未来だからこそ、支援者がそのイメージをサポートするのも役割じゃないか | 佐藤将一の頭ん中

佐藤将一の頭ん中

障がい者福祉をメインにしてるNPO法人のディレクター(理事)

ふざけたり真面目だったりする「日記」です

今日、「今の仕事が通勤が遠くてしんどくて、辞めて転職するか福祉的就労するか考えている」っていう相談の対応をしている時、何となく転職支援の方向に話をしてたんですが、「ハッ」と思って、改めて一般就労と福祉的就労、それから一回就労移行支援を介する、という選択肢を整理して提示し直しました。
 
 
何かふと自分がきちんと本人の将来に対しての予測提示が出来ていないと感じたので、大慌てで。
 

 

 
支援をしていく上ですごく大事なんじゃないかな、と思っていることのひとつに「想像力」ってのがあります。
イメージ力と言った方が個人的にはしっくり来るんですが。
 
もっと専門用語チックに言えば「予後予測」ですかね。
 
 
これをしたらどうなるか、今こうだったら、1年後はどうなってるだろうか、この選択がこの先どういう影響を及ぼすのか…。
 
 
このイメージ力の精度を高めようと思ったら、利用者さんの事をよほどしっかりとアセスメント(分析、みたいなことです)出来ていないといけなくて。
能力とか特性とか、環境とかだけじゃなくて、ホントに性格とか考え方の傾向とか捉え方とかまで。
 
 
その上で僕ら自身の主観とか価値観とかのフィルターを取り除いた上で、その利用者さんに憑依するくらいのつもりでシュミレーションして、起こりうる事を想定していかないといけないんです。
 
 
僕もまだまだ出来てないですが、利用者さんが進む道を選択する時に、出来るだけ良質な選択肢を提示しようと思った時に、僕らがぼんやりしか掴めていないものを提示は出来ないなぁ、と思うんです。
 
 
なんか無責任な気がするじゃないですか。
 
 
それなりに支援経験を積めばある程度の予後予測は多分出来るんです。経験則の積み重ねで。
でも経験を積めば積むほど、僕ら支援者側のフィルターが強くなるのは意味がないし、支援者の経験則の押し付けになるのも違う気がします。
 
 
 
何の結論も出ないんですが、だからこそ出来るだけ本人に寄り添った形の将来をイメージする力は、アセスメント力と並んで大事な支援者の力だなぁ、と思います。