【クリニック経営士受講録 その⑧】ナースの深掘り? | 医療法務専門行政書士の日々を綴ります

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38年間の医療機器メーカーの勤務経験とクリニック経営士として、クリニックの院長先生が診療に集中できるように、スタッフさん連携、お金周り、法的手続きを通じて支援していきます!

今まで受講した講義について、備忘録のその⑧です。

 

今回は「ナースのトリセツ深掘り解説」と自分で勝手に題して

ジョイン-ハンズ株式会社 代表 輿石光希(こしいし のぞみ)先生です。

 

輿石先生は、看護専門学校卒業されて、大学病院、国公立病院、民間病院で看護師としてご勤務され、

病棟師長、副看護部長などのご要職を務められたのち、ジョイン-ハンズ株式会社を2012年に設立されています。

輿石先生ご執筆の

 

病院やクリニックでお目にかかる看護師さん。

採血の上手なひと 下手なひと、対応が易しい人 きっつい人、人間だからその時その時の受けるストレスの多少や

気持ちの状況で、言葉や表情も変わることがありますよね。

 

看護師さんの印象は、メーカー勤務ということもあってお世話になって感謝しかないのですが、医療機関という同じ職場で

勤務されているほかの職種の方からの印象、はたまた看護師さん同士の印象は、なかなかなかなかみないですね。

 

今回はそんな看護師さんの特徴を理解して看護師さんと良い関係を築いてほしい、という輿石先生の願いというか

メッセージが込められています。

 

講義の内容は

1.看護師さんの資格についての基礎知識

2.看護師さんの特徴(きわどいお話なので割愛します...)

3.看護師さんのマネジメント術(これも結構きわどい...)

4.看護師さん採用のノウハウ

5.看護師さん面接のポイント(きわどいけどめっちゃ重要)

6.面接で看護師さんの本音を導き出す方法(こっちの手の内をみせるので、きわどい...)

7.履歴書から読み取れること(危ないアブナイ...)

8.看護師さんの裏情報共有の現状(ここまで知っとかないと...)

 

ではひとつずつ行きます。

 

1.看護師さんの資格についての基礎知識

 普段患者や医療メーカーの立場ではわからないですが看護師さんと一言でいっても

 正看護師と准看護師とにわかれます。正看護師は厚生労働大臣発行の国家資格、准看護師は都道府県知事が

 発行する資格です。この資格の違いによって、准看護師は、看護師の指示のもとに働くそうで、管理者や

 リーダーにはなれないそうです。以前から准看護師を廃止して正看護師に一本化する、という方針があった

 そうですが、准看護師はいまも残っています。働きながら准看護学校に通って資格を取得される方も多く

 いまだ人気資格のようです。手に職を!という感じですね。

 

 同じ職場で二つの看護師資格者が存在するということは、まあ言いにくいですが何かと軋轢もあるようです。

 資格取得教育課程の違いから、共通言語や思考に違いがあることもい要因のようです。この辺でやめときます...

 

 正看護師さんはキャリアを重ねて看護領域の開発・展開を使命としての資格制度にチャレンジされる方もいます。

 ・認定看護師(19分野)

 ・専門看護師(13分野)

 ・認定看護管理者

 ・特定看護師(38行為)

  

 それぞれに、実務経験、大学院修了、実地研修など、ハードルの高い要件がありながらもキャリアアップのために

 研鑽を積んでいる看護師さんもたくさんおられます。

 

2.看護師さんの特徴

 省きます...  クリニック経営士としてはめちゃくちゃ興味深い...

 

3.看護師さんのマネジメント術

 看護師さんに信頼してもらうためどうすればいいか?

 

 顔を見てあいさつし、話しかけられたら、一生懸命「聴く」ひたすら「聴く」否定は絶対にしないこと

 私は「話ができる人」強調すること!! 途中で口はさみそうでやばそうです💦

 

4.看護師さん採用のノウハウ

 医療施設はいつも人手不足、とくに看護師さんは募集してもなかなか応募されなかったり、転職エージェント経由での

 採用はその紹介料が高騰してなかなか院長先生にとっては痛い金額になっているようです。

 

 転職する看護師さんが動く時期は、「1月」「7月」「3月」だそうです。

 理由はボーナスが出る(出た)時期と重なるからです。3月は新年度になってキリがいいから辞めよう、という

 ことだそうです。

 

 看護師さんの募集で大事にしたいポイントは、「人がいないから、誰でもいい」という考えを捨てること。

 悪循環から抜けれなくなるそうです。

 自院の強みは何?自院の理念は?

 自院の考え方に共感してもらえる人はどんな人?どのような看護師さんに来てほしいかを決めましょう!

 整理しましょう!

 

 自院の魅力を伝えて「話を聴いてみたい」と思ってもらえることが重要で、そのためには「看護師さんに響く言葉選び」

 が大事とのことです。

 

 看護師さんには、(看護師さんだけではないですが)仕事に対する色々な価値観があります。

 その価値観を理解して、自院の理念を共有できる価値観をもちあわせた人に向けて言葉をチョイス!

 

 併せて、どれだけお金をかけてもなかなか良い看護師さん集まらないことが多いので、ナースセンターと

 ハローワークの利用を進めています。こつはどちらも足しげく通って覚えてもらうこと。

 

5.看護師さん面接のポイント

 ポイントはいかに「看護師さんの本質をあぶりだせれるか?」です。

 

 人材紹介会社を通じて応募されてきた場合は、事前に面接準備をしっかり行ってきますが

 全部お任せでその会社を利用するひとが多いのではないでしょうか。

 それに対して自分で申し込んできた場合は情報収集能力と行動力がある人なのでこちらの人をお勧めするとのこと。

 

 面接で看護師さんからの発言で「頑張ります」「大丈夫です」「できます」は要注意!

 でもすぐ諦めてその反対の理由が退職理由になるそうです。

 前職退職理由も疑うべし。

 

6.面接で看護師さんの本音を導き出す方法

 面接問答で準備してきた看護師さんの想定外の質問を準備しておくこと。本音が飛び出すそうです!

 いろんなノウハウふくまれているので秘密秘密...

 決してイジワルするわけではなくて、「誠実にうそをつかずに、正しく仕事ができる人」に来てほしいからだけなのです。

 

7.履歴書から読み取れること

 卒業後の年数と、どこで看護の基礎を学んだか? 転職回数とか

 ここもこのくらいで...   いろんなことが読み取れるそうです

 

8.看護師さんの裏情報共有の現状

 看護師さんの情報共有や口コミ力を侮ってはいけません。根も葉もない情報があっというまにひろがります。

 反面良い情報はながれません。裏情報をいかにキャッチするかがポイントとのことです。

 

 男性にはなかなかハードルの高い内容でどうやってキャッチすればいいでしょうかね?

 

大変内容の濃い講義で、その一部を書きまとめてみました。

 

患者さんにとって看護師さんや事務員さんがイキイキと楽しく働いて雰囲気の良いクリニックは行きやすくて

それが良い「口コミ」でさらに患者さんが集まってきます。

 

良い看護師さんに長く働いてもらうために良いコミュニケーションが大事なので事務長の役割の大事さを改めて

かみしめた講義でした。

 

最後までお読みいただきありがとうございました。