2014年6月末、左副腎ごと取り除いた腫瘤が副腎皮質がんだったことが明らかになり、再発予防の人生がスタート。

薬はオペプリム(商品名ミトタン)という薬。
抗がん剤ではないが、残ったもう片方の副腎に再発しやすいことから、副腎の細胞をやっつける薬。

要するに毒。

残った副腎、せっかく頑張ってくれてんのにかわいそう。

でもそれによって、がんが再発しないとまではいかないまでも再発を遅らせるというなら飲まないよりは飲むしかない。

副作用は肝機能障害と人により吐き気。


副腎はホルモンを出す臓器。一応片方だけでも機能的には全く問題ないことにはなってるがそれは理屈上の話で、自分の臓器が40年以上チームで働いていたのに今頃になってそのひとつが急に脱退したのだからチームワークは乱れるよねやっぱり。

そのせいか以前にくらべかなり疲れやすくなり、睡眠リズムもつかみにくくなった。

また、イライラしたり不安になりやすくもなった。
女性が更年期障害でホルモンバランスが崩れて怒りっぽくなったりすると耳にすることがあるけどそれと似てるのかな。

あと、足首と手首が冷えやすくなった。


仕事はそれまで二ヶ月か三ヶ月に一日休むペースで平均11時間勤務、往復70分の通勤だったが週休二日で8時間半勤務、往復20分の通勤の職場へ転勤。



どこか具合悪くなるたび、ひょっとしたら再発?おれ死ぬの?とびくびくするようになった。

告知から1年1ヶ月、再発せずここまでこれたが、死の恐怖を想わない日は1日たりともない。
盆も正月もない。

通院は月に一回。
4本の採血で血液検査。

あとは三ヶ月に一回くらいのペースで、造影剤を注入してのCTスキャン撮影。

術後1年を迎えた先月は骨シンチグラフィー撮影。

毎回、再発の告知がされるんじゃないかと身構える。

血液検査では今のところ薬の影響で軽度の肝機能障害が続いている。
あと、これは薬との因果関係はなさそうだとの診断だが、白血球数が少ない。
これは怖い。
つまり、毎日誰の体内でも産出される癌細胞をやっつけてくれるメンバーが他の人より少ないのだ。
これは増やしようがないようなので、とにかく免疫力を極力下げないような生活をするしかない。

すなわち、

疲れをためない
ストレスをためない
睡眠をきちんととる
タバコは吸わない
栄養の豊かな食事を心がける
適度な運動をする

これらをなるべく実践すること。
タバコはもともとたまに付き合いで吸う程度だったからすぐにやめられたが、それ以外はなかなかうまくいかず苦労している。