予定があるので地元の小倉を早く出て、京都に戻って来ました。


 まだ午前中ということもあって、まだ人は少ない。昼以降は大混雑するのでしょう。


 地元に帰る度に負の感情が注ぎ込まれる気がして、早く戻って来たくなる。

 やはり京都はいい。また好天に恵まれました。空気も澄んでいて、心が洗われるようです。


 ねねの道も静か。


 ねねの菩提である高台寺に向かう通りも静かな雰囲気を湛えている。


 高台寺の参道を通って目的地に向かいます。


台所門

 北政所(ねね)が居住地から庫裡(くり)へと向かう時に昇った坂。台所坂と名付けられているらしく、この道を通ると料理が上手くなるのだとか。全く知らなかった。


 顔だけ出している霊山観音の観音様。


 八坂の塔を眺める絶好の場所から京都タワーも見えることに今日、初めて気が付きました。何度も見ている景色なのに。


 この辺りは駐車場が少ない。車で入ってくる人たちが多いが、何故、事前に調べないのだろう。紅葉や桜の時期は大渋滞が起きている。


 ここも静かでした。清水寺へ続く道。


 駅から霊明神社まで坂が続くので、余裕を持って来ないと途中で力尽きる。この坂を登って神社まで坂本龍馬と中岡慎太郎の遺体が運ばれました。

 当時は階段ではなく坂だったようです。


 久坂玄瑞も当時の神主と親交があったので、何度か訪れているはず。



 源融の邸宅にあったとされる石が神社の境内に安置されている。今年の大河ドラマは源氏物語なので、霊明神社に訪れる人が少しは増えるのではないか。


 渡辺崋山の作品と言っていた。修復するようだが、元の色が分からないらしい。どうやって修復するのだろう。


 一般家庭では見かけることがなくなった門松が置いてあった。

 イベントの時も締め切っていることが多いので、始めての人は入りづらいかもしれない。


 本来は7日ですが、少し早めに七草粥を頂きました。

 初めて会った人の中に定期的に講座を開いている人がいました。コロナが明けた頃から講座を開く人が急増しています。しかし、それだけで生活できるほどの収入を得ることはできないので、活動している人の大半が恵まれた人だったり、主婦のどちらかです。

 書道アーティストの人も言っていたが、男の場合はよほど運が良く限りは生活することができない。意を決して活動に移しても途中で断念することが多い。収入を得るまでにも時間が掛かるし、収入を得ることができても生活することができない額に収まることが殆ど。活動を止めざるを得なくなる。

 疲弊して生活している人たちがいる一方で、碌に働きもせずに遊んで暮らしている人や片手間で何かしらの活動をしている人たちが存在する。思っているより多い。世の中は不平等にできているのです。海外に何年間も留学をして知識と技術を身に付けたとか、そのような話ばかりを耳にする。

 その為、このような場所に足を運ぶのは時間やお金に余裕がある人たちばかり。私のような人は来たとしても単発で終わってしまい、次に来ることはない。



 七草粥の他、七草粥の味を変える為に甘酒(米麹と玄米から作ったものを2種類)。塩麹。醤油と何かを組み合わせて作ったもの。金柑が添えられていた。

 発酵料理や薬膳料理家として講座を開いている人が作ったので、身体に良いものが選ばれている。金柑は、「運」から語尾に「ん」が付くので縁起が良いとされています。柚子も病気に強く寿命が長いので、これも縁起が良い食べ物。お茶は薬膳茶でした。


 しばらく団欒した後、神社に行く途中にたまたま目にした高台寺の利生堂に立ち寄りました。ここで福巡りというイベントをやっていることに気付き、急遽巡ることに。この時点で13時を過ぎている。全て巡ることは難しそう。

 利生堂の堂内に四方八方に涅槃図が描かれていて圧倒されました。利生堂は近年に建てられたお堂なので歴史のある絵ではありませんが、一度は見て欲しいと思います。

 写真を撮り忘れていたので、利生堂の写真はありません。次に向かったのは霊山観音。


霊山観音(りょうぜんかんのん)

 観光できるところだとは知らなかった。10年以上素通りしていました。



 神社なのか寺なのか、よく分からず調べてみたら、太平洋戦争で亡くなった方々の慰霊施設でした。帝産観光バスという会社の社長が建てたものらしく、どこの宗派にも属していない。神道より仏教の要素の方が強そうではあった。個性的な施設です。


 次は護国神社。ここも坂本龍馬の墓があるのに素通りしていた。さほど興味がないからですが。


木戸孝允(きどたかよし)の墓

 1番高い場所にあった。桂小五郎の名前の方が有名か。幕末期は桂小五郎として名を馳せ、明治になってから木戸孝允に名前を改めて、政治家として活躍しました。


 隣にあるのは幾松の墓。幾松は京都上京区の三本木で芸妓をしていた時に桂小五郎と出会っている。


 どこにあるのか分からず彷徨っていたら、真ん中あたりに坂本龍馬の墓があった。


 隣は中岡慎太郎。


 移り行く京都を眺めて何を思っていることだろう。金儲けだろうか。


 福巡りは次回へ続きます。