やることが沢山あって中々、修正できずにいますが、今週末には一旦、完成するのではないかと思います。
現在のは修正前の電子書籍を販売中です。内容自体は変わりません。
本日、紹介するのは「独学大全」です。
一体、いつ読破したのか。一年以上前には読み終わっていたと思います。ずっと記事に書かずに放置していました。
独学する方法について書かれた書籍なので、この本を読めば自分に合う方法を見つけることができると思います。
生存バイアスについて
二重過程説
「ヒトの認知や行動は大きく分けて2つのシステム(プロセス)で形成されているとする理論」
システム1
・無意識でも正しい判断を下す。
システム2
・意識して行動を取る。
専門用語を使って小難しく説明していたが、無意識レベルで判断しているというのは、本能で判断しているものを指し、意識レベルのものは理性的に判断を下しているもの。特に大したことを述べているわけではなかった。
ニッチ機構
「自分たちの都合の良いように環境を変えて、生きやすくする戦略」
ニッチとは隙間を意味します。一時期、隙間産業という言葉が盛んに使われていたので、知っている人も多いと思います。ニッチ機構とは多くの人が生み出している流れから離れる戦略のことを指します。
集団の心理について
これも専門用語の羅列で読んでいてストレスを感じますが、内容自体は難しくはなかった。
学びの動機付け
・学びのきっかけとなった出来事を探す。
↓
・その出来事が自分に与えた影響は?
↓
・影響の評価
その影響はポジティブか。ネガティブか。
↓
・評価に理由付けをする。
行動、習慣、考え方、周りに与えた影響などから推測してモチベーションを上げる方法です。ネガティブなものならばモチベーションは上がらない。他人からやれと強制されても、動機付けができる理由がなければモチベーションが上がるはずもない。
志の強さ
「それを立てた瞬間にではなく、自身の行為や思考を絶えず志に結び直した。その繰り返しの中に生じる。決して揺るがない心に宿るのではなく、弱い心を持ちながら、その事に抗い続ける者として自己を紡ぎ出し、折り上げようという繰り返しの中に生まれる。自己の物語に照らし合わせている」
学びの動機付けマップ
「上記の語り直しにフォーカスした技法」
挫折
「メタ認知にとって1番の教材」
メタ認知とは自身で多視点から客観的に捉えることを指します。簡単に説明すると、失敗をあらゆる角度から捉えて、そこから学びましょうということです。
プランとプランニング
「プランは役に立たないが、プランニングは役に立つ」
格好つけているだけに思えてしまう。わざわざ横文字にする必要があるのだろうか。
可能性の階梯
「学びたいことを一つ選んで、出来ること、知っていることを書き出していく」
パラシュート学習法
「最終目的に近いものに挑戦する。過去問から入る。利点は最終目的が見えるのでモチベーションが維持しやすい。足りない日時が分かる。無駄がなく時間短縮になる」
遅延評価学習法
「必要が生じてから学習をはじめる。プログラミングなど変化が早い分野の場合、早期に学習すると学んだものが通用しなくなるなど、無駄が生じる」
一々、大袈裟に書きすぎのような気が……。
目標の立て方
1 紙と両端に現状と目標を書く。
2 現状と目標を繋ぐルートを作る。
大きなステップから小さなステップに書き換える。
3 他のルートも考える
4 複数のルートから実際に学習するルートを選ぶ
5 学習を進めながら、修正を加えていく。
「学ぶことは自分を変えること。経験を積んで知識を獲得すれば、人は否応なく変化する。学習者は地形を変動させながら進むことになる」
この手の書籍でよく書かれる内容としては、複利効果と絡めたものがある。1.1倍としたら、それが1.1×1.1=1.21×1.1といったように、積み上がっていくとする考え方です。一つ物事を知るだけで、凡ゆる方面にその知識が波及し生かされていくので、かなりの効果が見込めます。使い方、アイデア次第ではありますが。
スモール・ステップ
「スキナーが開発したプログラム学習の原理の一つ。
・凡ゆる可能性は小さくすることができる。
・成功体験が重なりやすくなる。
・上手くいかなくて心が折れる時は、大抵目標設定が大きすぎる。
・「とにかく頑張る」は繰り返さない。評価は数値化することが大事。
いきなり高いハードルを掲げても乗り越えるのは非常に骨が折れる作業です。挫折もしやすくなる。その為、小さなことからコツコツ行って行きましょう。とする考え方です。
評価を数値化するとは言っても、自身で自分のことを数値化するのは非常に難しい。他人が数値化する事に関しては不可能に近い。
2ミニッツ・スターター
「タイマーを設定して直ぐに取り掛かる。2分後に続けるかどうか決める。人間は先延ばしをする生き物だから、とにかくまず始めることを意識する」
これは作業興奮と呼ばれるものです。長くやるつもりではなくても、少し作業をしただけで、その先までやってしまうのが人間です。やり出すまでが大変。
ザイアンス効果
「繰り返し触れるだけでも単純接触効果として、苦手意識を低減できる」
オヴシアンキーナー効果
「未完成で中断した作業の続きをしたくなる効果」
これに名称が付けられているのか……。区切りの良いところで終わらせるのではなく、わざと途中で止める方法です。
ツァイガルニク効果
「未完で中断してことは完成したものより覚えている現象」
実感したことはないが、そうらしい。
行動記録表
計画
「24時間、1週間分の予定を立てて、その実態の記録も書く」
行動療法のセルフモニタリングという技法の一種
「自分の行動や認知、感情を記録する」
効果
「理想と現実とのギャップ、すなわち認知的不協和を引き起こす事で行動に変化が生まれる。可視化することで、自分の認知の歪みを正す効果がある」
そんなに簡単に上手く行くだろうか。出来たとしても認知的不協和を改善するのは、かなり時間が掛かると思います。
時間を有効活動
インキュベーション
・数学者ポアンカレが考案
新しい発想が生まれる条件
「生み出したアイデアについて考え抜いた後、アイデアに関することから離れて別の作業をしたり、休息を取ると、アイデアが閃く」
「問題とは直接関係のない情報についても活性化拡散される。例えば「雨」という情報が処理されると、これに関連した「雨雲」「水」の情報も活性化される。そして、これまでの観点の固着から離脱する効果もある」
これは実行している人は多いと思う。机の上に齧り付いたところでアイデアなんて出てくるわけがない。入浴中や散歩中にアイデアが閃くのは脳科学的にも説明がつく。
ヘッブの法則
「低負荷でも同じエクササイズを繰り返すことで効果があがる。脳のシナプスの可塑性についての法則。脳のニューロン同士の接合部であるシナプスで連合強度が強化せれ、シナプス間の伝達効率が高められるとした」
ストレス耐性や苦手意識の克服など凡ゆることに有効です。ただし無理矢理やらせたりとストレス下での行動は逆効果になるのは言うまでもありません。
逆説プランニング
「実現したい目標を掲げて、実行不可能な目標設定をする。末尾に「〜しない」と付ける。毎日目標に失敗できたら、逆説目標を少し緩める。その計画を守ることで、テンションを上げる。短期療法家たちが、精神科医エリクソンの臨床に学び、技法化したもの」
このやり方は知らなかった。実行している人なんて存在するのか。
ターゲット行動とライバル行動
4つの軸
・きっかけの多少 行動のきっかけ
・ハードルの高低
・ライバルの有無
・褒美 / 罰の速遅 すぐに成果がでるか
ターゲット行動が不足しているなら、ライバル行動は過剰になっていると判断する。といった使い方をする方法論ですが、方法論なんてものは考えようと思えば幾らでも出てきます。実際に使えるものとなると、かなり少ないと思う。
私淑(ししゅく)する
「目標としたい人物を想像する。岐路に立った時、その人物だったらどうするだろう? と考える」
これもよく聞きます。それだけ有効的な方法ということなのでしょう。
会読する
「複数人で同じ本を読むこと」
・1人だと挫折する作業でも、人の目を気にして止めるわけにはいかなくなる。
・分からない点があっても理解できる。
・他人の斬新な意見を書くことができる。
などの利点がある。江戸時代に行われていたようで、明治維新が起きたきっかけにもなったとする研究もある。
カルテ・クセジュ
「調べたい分野の知っている事を思いつくまま書き出していく。その言葉から思いつく事、知っている事を書いていく。マインドマップのように派生させていく」
ゼロ秒思考という書籍を読んだことがあるが、この方法が取り入れてあった。私もこの方法を好んで使っています。
主張の根拠を探す方法
トゥールミン・モデル
「主張、事実、それに対して理由付けができるか? 反証も考える」
タイムスケールマトリクス
「過去、現在、未来に分けて、もし事実だとして、この出来事の前には何が起きたか、後には何が起きるか、現在何が起きてるかを考える」
一々、紙に書き出していては時間が勿体ない。殆どの人は頭の中で自然とやっていると思います。
その他の内容
・図書館で任意の本を探す方法
・効率の良いネット検索の仕方
・フェイクニュースの見破り方
・難解な文章、文献の読み方
・著者の主張を探る方法
・小説の読み方
・記憶の仕方
・英語や数学の学習の仕方
自分なりの勉強方法を獲得するのがベストなので、まずはどのような方法があるのかを知るためにも読んでおいて損はない本だと思います。