2度目にヨーロッパに行ったのは、就職して3年目の新婚旅行の時だった。
二人で、行くところは北欧に決めていた。なぜかわからないが、二人ともデンマーク、ノルウェー、スウェーデンに行きたかったのだ。

英会話教室と称する、アメリカ人を呼んでおしゃべりをする会の先生から、新婚旅行だからといってツアーにするのではなく、行きたいところに二人で行く方が思い出になるというアドバイスをもらったり、会社の先輩から、ソニーの8ミリビデオで思い出を残しておいた方が良いとアドバイスをもらったりしたが、今思うと新婚旅行は普通の旅行にした方が良かったかもしれない。

でも、当時は北欧の旅行はツアーだと高くて、50万円とか70万円とか言われていたのに、3分の1ぐらいの料金で二人の行きたいところに行けたのだから、間違いではなかったのだろう。

デンマークでは童話に出てくるような、夢のような街並みを二人で歩いた後、デンマークからオスロまで船で異動した。新婚旅行なので、コモドアクラスという、割と良い客室でゆっくりした後、夕食を食べに行った。船の中のレストランでは、品の良い紳士や奥様が食事をしている。
僕らは、実は新婚旅行なのに、二人とも若く見えて、どう見ても子供っぽくて、場違いな感じがした。
今度二人で来るときには、もう少し落ち着いた雰囲気を漂わせて、素敵な旅行ができるといいね、なんて二人で話をした。

夕食では、隣の席でザリガニみたいなものを食べていたので、ウェイターに「あれはどうやって食べるの?」と聞いたら、「恥ずかしいからやめてよ。」と妻に怒られてしまった。

そして、夕食を終えて部屋に戻ると、テーブルに紙が置いてある。船の中の朝食なので、明日の朝何が食べたいのか聞いているのかなと思い、ミルク2、コーンフレーク2、ヨーグルト2・・・のように紙に記載して、提出しておいた。

朝、朝食に呼ばれたので、レストランへ。
船の中のレストランだが、ホテルと同じような立派な朝食が出てきたので、ゆっくり食事をして、「あの紙はなんだったんだろう。」と話ながら、部屋に戻ると、昨日紙に書いたコーンフレークやヨーグルトなどがテーブルの上に山盛りに置いてあった。
えっ、えっ、えーっ。
そういうことだったのか。

とわかった時には、あとしばらくでオスロに着くと放送が入った。
申し訳ないけど、下船する時、僕らの部屋に食べ物が山盛りのままだったのは言うまでもない。

今度は、正装をして、クラシックのコンサートを聞きに行くようなヨーロッパ旅行がしたいねという話は、未だに実現していない。


なぜか、8ミリに夢中だったため、新婚旅行の写真はほとんどなく、写真はこの前のチェコ