そして、ラストの国はイギリスにした。
当時は、大英帝国も今一つパッとしなかった。それでも、ヨーロッパに初めて、観光バスに乗り、ウインザー城に向かうと、ガイドさんが「Great Kingdom」「Great London」「Great Windsor」と、やたらグレートを頻発。「そんなにグレートなのかい。」と、ちょっと耳につきました。
それは、日本語のツアーが無いので、英語のツアーでいいかと思って、潜り込んだので、日本人は二人。他のメンバーはほとんどイギリス人とアメリカ人だったからです。
当時は、アジアで個人旅行するのは、日本人と台湾人くらいだったので、アウェイ感、満載でした。
そして、お土産にシャツを買おうと思ったのですが、白人と体形が違うので、なかなかピッタリのサイズはありません。
当時の日本のサラリーマンは、いわゆるどぶねずみスタイル。シャツも白ばかりで、たまにブルーのシャツがあってもグレーのスーツに合うような青色じゃない。
今では、普通に売ってるストライプのオシャレなシャツや襟だけ色の違うシャツを買おうと思ったけど、既に1カ月も旅を続けていて、着ているものも少し汚くなっていたので、なんとなくお店の中に長く居づらくなって、結局シャツを買うのもやめてしまいました。
お土産として、ヨーロッパで買ってきたのは、イタリアの革ジャンだけでした。それでも、カッコいい革ジャンだったので、卒業してからも、しばらく着てましたが、結婚してしばらくしたら、いつの間にか捨てられていましたけど。
オックスフォード大学でも、ポケット版の英英辞典を購入し、今回の旅の最後の国を堪能しました。
もう、日本に帰るのですから、日本食が恋しい訳では無いけれど、当時のロンドンでうまいものもあまり無かったので、中華でも食べようと中華料理屋に入りました。友達は中国語を習っていたので、中国語風の発音で、「拉麺」「炒飯」と注文すると、「はい、ラーメンとチャーハンね。」と返事され、なんだ日本語通じるのかと顔を見合せました。まぁ、「ロンドンなら日本人もたくさん来るんだろうな。」と変に納得してしまいました。
しかし、今では日本でも当たり前かもしれませんが、「ヨーロッパではレストランの中に犬を連れて入っていいんだ。」と当時は大きな衝撃を受けました。
レストランついでに、食べ物ネタでは、イタリアの鉄道の職員が食べるような食堂やベネチア大学の食堂に潜り込んで食べたりしたのですが、会話の中では「美味しい。」と言わなければいけないもんだと思い込んでいたので、僕と会話した欧米人は、「日本人はこんなものが美味しいと言っているのか。貧しい国なんだな。」と誤解させてしまったのではないかと心配です。
そして、レコードショップでお土産にレコードを買い、帰りの機内でスターマンの映画を見ながら、帰国したのでした。
4月からは四年生。教育実習も行かなければいけないし、就職活動もしなければならない。
でも、この時にヨーロッパに行けたことが、僕の人生に大きな影響を与えたことは間違いありません。

