ミュンヘンからフュッセンに向かうと、また雪が降ってきた。ノイシュヴァインシュタイン城に行くためにこの街にやって来たのだ。宿を見つけて、早速食事に出かけた。
MENU 、確か定食だよな。これとビールだな。
隣のテーブルでは6人くらいのおばちゃんがビールを飲んで、もうできあがっている。
何がお勧め?とおばちゃん達に聞くと、「メルツェン。」との回答。
なんだそれ?と思い、「Was ist das ?」とめちゃくちゃなドイツ語で聞くと、もう一度「メルツェンビール🍺❗」
たぶん、それがここの名物なんだと思い、メルツェンビールで乾杯。お店を出る頃には、飲み過ぎてフラフラになりながら、ドイツはメルツェンだけ覚えて帰ればいいやと思いました。
次の日はノイシュヴァインシュタイン城を見て、時間があるので歩いているとスキーと書いてある。
レンタルはあるのかと聞くと、板や靴はあるけど、ウエアは無いとのこと。
まぁ、ガンガン滑る訳ではなし、転ばないからジーパンで滑れるよと喜楽に靴、板、ストックを借り、膝下に巻くスパッツだけ買って、ジャンパーとジーパンで滑りました。
当時は、観光客で滑る人はいなかったようで、地球の歩き方に投稿したら掲載されて、社会人になってから、石川さんってあの石川さんですかと覚えてくれている人もいました。
そして、ロマンチック街道を北上。
アウグスブルク、ハイデルベルク、フランクフルトと旅して、フランクフルトでサッカーを見ました。
まだ、日本では今ほどサッカーもメジャーではなかったのですが、子供の頃少しやっていたので、ドイツが強いということは知っていました。
当時は電車の終点から、応援の旗を振り回しながら、行進してサッカー場へみんなで向かっていました。ブレーメン対フランクフルト。
友達が、日本人がこっちに来てるんだよねと言うっても、あまり気にも留めなかったのですが、中盤になってから、「オクデラ、オクデラ」と声援があり、奥寺選手が出てきました。
アナウンスは何を言っているのかわからないけど、日本人が世界で活躍してることをとっても誇りに思いました。
そして、アウェイで活躍している日本人を、自分のチームの一員と認めて応援してくれるドイツ人が大好きになりました。
帰りは、勝ったか負けたか忘れたけど、とにかく嬉しくて、駅まで一緒に行進したことは覚えています。
そして、なぜか一度思いがけず行ってしまったスイスに、また向かいます。
スイス編に続く。