部屋の積読を処分してまで一年以上待ち詫びていた本が、ついに出版された…!
「秘密の古代ギリシャ、あるいは古代魔術史」、そう、古代ギリシャの魔術について包括的に書かれた、日本で初めての本!!
著者はご存じアポロンの光の巫女、しかして実態は「現代の古代ギリシャ人」。古代魔術の専門家(例えでもなんでもなく、彼は古代魔術の研究のために大学院まで行ったのだ)・黒川伯爵とのある意味魔術的な物語の果てにこんな前代未聞の偉業を成し遂げてくれた。
史学者らしく、歴史上に実在する史料をもとに目くるめく闇の花園を案内してくれる。
巻末参考文献を元に、元ネタ探しの旅にも出られるぞ!っていうかもう何冊かダウンロードしたよ!
古代ギリシャ魔術には、洞窟時代から受け継いだおまじないとしての側面と、西洋の揺籃たるヘレニズム文化の産物としての側面があり、…それはたぶん、シルクロードを伝って仏教や古代中国の術数文化にも、通奏低音の如く伝わっているはず…なのではないか。
とすれば、陰陽道オタクにとっても他人事では全くない。
とにもかくにも、知識がなければ始まらない。これはまさに全魔術師の必携書である。