先日、アニメ制作会社GONZOの梶田社長と、お話させていただく機会があり、アニメビジネスの展望と、GONZOの将来のスタンスを探る質問をしてみた。『経常利益では増収している多くのアニメ会社の実際が、制作事業の営業利益のプラスという光と、版権事業のマイナスという影をもつ今、新しいマーケットをどこに見いだせば、より効果的でしょうか。』という失礼な僕の質問に対し、冷静に考えながら答えてくれた梶田社長は、とても紳士的だった。魅力と実力を兼ね備えた人だと思う。
質問の答えを総合してみると、『明確な答えは現在は無い』ように思える。そのなかで、より効果的に、新しいマーケットにある新しい資金にコミットするために、GONZOは中国で劇場用アニメの公開を成し遂げた。今回のブレイブストーリーもまた、それまでのGONZOの領域とは違う、ジブリの領域への進出を果たした。
様々なマーケットで、様々な事業者と連携し、より多様的な戦略を展開し、コンテンツを成立させる。それが既存のアニメマーケットから抜けだし、新しい利益へとつながることなのではないだろうか。

2008年、GONZOはUSEN(GYAO)と連携し、劇場アニメを公開する。有名フランス文学のアニメ化だ。GYAOスタート以来、コンテンツビジネスのイノベーションを目指すUSENと共闘することで、今度はどんなビジネスモデルがみられるか。

どきどきする。