中国国内では、中央政府がアニメ産業の振興・発展を促進する政策を策定しながら、

日本製アニメなど外国製アニメの規制と緩和を繰り返し、その方針はたびたび、ぶれる。外国製アニメの審査厳正化、放送時間の制限のいっぽうでは、外資規制の緩和により、日本企業の、現地企業との合弁によるアニメ制作、配給などへの参入もある。

中国の政策は、『中国オリジナルのアニメとゲームのプロジェクトにより中国国内市場のシェアを上げ、海外市場でのシェアの獲得』と、『中国アニメの強化』を、めざしたものである。中国オリジナルのアニメの育成と拡大を狙ったものであり、今後の中央政府の政策も、中国オリジナルアニメの発展のための、産業保護的なものになる。そして今後、そんな中国政府のアニメ産業への政策のなかから、利用できる部分をみいだす必要がある。

中国における携帯電話へのアニメ配信サービスを考えた場合、日本製アニメのコンテンツは魅力的だ。

しかし、中国オリジナルアニメ、中国オリジナルキャラクターの育成と拡大を狙う中央政府の今後の政策を予測して動き、あえて、中国オリジナルキャラクターのコンテンツの配信サービスを考える余地もある。