高騰していた原油価格が下落する訳
石油の主要消費国ランキング (1日当たり、単位100万バレル)
1. アメリカ ・・・・・・・・・・・・・ 20.7
2. 中 国 ・・・・・・・・・・・・・・ 7.0
3. 日 本 ・・・・・・・・・・・・・・ 5.4
4. ロシア ・・・・・・・・・・・・・・ 2.8
5. ドイツ ・・・・・・・・・・・・・・ 2.6
今年7月、1バレル147ドルまで急騰した原油価格が一転、下落傾向になり100ドルを大きく割り込む水準に達しています。
ここにきて価格が急に下がったのはなぜでしょうか?
1つはドル上昇。
ここでポイントとなるのは原油がドルで決済されていること。
たとえばドル安になると、取引量が同じでも産油国が得る実質的な価値が目減りしてしまいます。
それを防ぐために市場では原油価格に上昇圧力がかかるといいます。
2001年9月の同時多発テロ以降、ドル安が続いたことが原油価格高騰の一因となりました。
しかし、この春以降はドル上昇が続いたため、原油価格は下落傾向に転じました。
2つめは市場への規制懸念。
今年5月原油をはじめエネルギー市場の過度ね投資を規制しようと、アメリカで原油取引監視強化策が発表されたことで、投資資金が他の市場に流れていったのだとか。
また、原油価格の急騰に耐え切れず石油企業による、原油先物の売買が7月ごろいったん終了したことも挙げられます。
現在は米景気後退によって、石油需要が減少するのではないかという懸念が原油価格をさらに押し下げる原因となっています。
こうした流れを受け、事実上の石油価格決定力を持つ石油輸出国機構(OPEC)からこれ以上の価格下落を防ぐため、減産(供給を絞る)を示唆する発言も出ています。
これを機に原油価格はまた上がるのでしょうか?
ロシアなど非OPEC国の生産シェアが拡大して、OPECの力は弱まっています。
減産の影響は限定的で、大幅に上昇することはないかも知れません。
では、原油価格上昇を理由に値上げされた商品は値下げするかというと、「下落したといっても年初の水準に戻った程度」という声が多く商品が値下がりするとは考えにくいです。
残念ながら、財布が潤うとまではいかないようです。









