ちょっと小話の回。
私が海外赴任のブログを書くことになるとは夢にも思ってなかった。
とはいえ海外にはずっと興味があって。
大学、希望していたところにいけず、嫌々妥協して行った地方国立大。
そこで、このままウジウジしていたくない!と思って、夏休みの1ヶ月間でカナダ留学を経験させてもらえた。
カナダの1ヶ月は、楽しくもあるけど、正直、大変、怖い、帰りたい、が強かったな
一緒にいた子達は、イェーイ最高!!!みたいな感じで楽しみまくってたのに対して、
私はすごく怖かったし、自分に自信がないっていう根本的なところがより顕になった。
それでも、なぜかその1ヶ月は心に残って。
素敵な思い出とか特にあるわけじゃ無いけど、なんていうか、自分たちとは価値観も文化も異なる人たちが集まっていて、
なんかそのうち、その日常の一部になってスーパーやらカフェに行ってた時間が妙に心に残った。
そこから海外や英語に目覚めて、時に猛勉強しながら、着々と英語は伸ばしていった。
海外大学院を志したこともあったけど、なんだかんだで、社会人になってから海外へいこう!ってことで、
国内の大手メーカーに入社した。
グローバルを謳う会社ではあったけど、コロナや所属部署の特性も相まって、
入社して5年、仕事で海外には一度も行けなかった
そりゃプライベートで一波乱あったり、いろんなことは起きたりするけど、やっぱり戻ってくるのは海外への気持ち。
部署異動もあいまって、このモヤモヤした鬱憤をどうにかしたい…!と登録したのが転職サイト。
どーせタダだし!なんて軽い気持ちで応募しまくるも、書類で撃沈。
もはや転職活動が、ただの現状に対する不満の捌け口になりかけていたとき、
ある転職エージェントから、今回のポストの求人紹介が。
こりゃ応募しない手はない、と応募したら、トントン拍子で、内定をいただけた
学生の頃から考えると早10年ほど?
ようやくずっと欲しかったものが手に入った感覚。
もちろん、これはゴールではなくスタートだし、これから打ちのめされることもたくさんあるだろう(現に、やや今もそうだし笑)
だけど、やりたい事を実現するのは、人生においてのエネルギーになると思った。
そして、いつも思うことがある。
スティーブ・ジョブズ、そして私の大学の恩師の言葉で、点と点を繋がる、という言葉。
人生における様々なイベントは、その時、その時は特に独立していて、関連性のないことのように見えるが、
後から振り返るとそれが線のように繋がる、みたいな意味だった。
私の場合は、例えば、希望しない大学に入ったからこそ、その挫折の気持ちが、海外への興味に繋がったし、爪痕を残そうと大学での勉強も頑張れた。
おそらく第一志望の大学に行ったら、そのことに満足して、海外への興味も、カナダ留学も、特別勉強を頑張ることはなかったかもしれない。
そして、そのうち、英語とか語学勉強が自分に向いている事を知った。(数学は2時間が限界だけど、英語は10時間やっても苦じゃなかった)
そして、そうした活動の結果、その経験や努力の過程を評価してもって、第一志望のメーカーから内定をもらうことができた。
このときは、ようやく夢が叶う!と思ったし、憧れの会社で働けることが嬉しかった。
でも働いて数年、海外に行けるという話が全然無い。上司に話してみても、いつか行けるよ、の繰り返し。
ここでまたちょっと感じる新しい挫折感。
結局そのメーカーでは海外に行けなかったけど、大手ということもあって色んな経験ができ、2年目からガッツリ仕事をさせてもらえたおかげで、
その経験やスキルを買われて、他業種の大手メーカーである現在の会社から海外ポストをもらえた。
………
私が、当時、人生で一番の挫折と思った大学受験の失敗は、次の夢を切り開いたし、いまのアメリカに繋がった。
一回一回の"点"は、ほろ苦かったり、こんなはずじゃ無い!みたいなことばっかりだけど、
それは次の点に繋がるために、必然的に存在してるのかもしれない。
もちろん必ずしも、行き着く先が毎回ハッピーエンドとは限らない。
例えば、ネガティブだけど、この海外赴任が必ずしも良いものになるかはまだ誰にもわからない。
結局ダメになっちゃうかもしれないし、早々日本に帰るかもしれない。笑
だけど、きっとその経験も意味があって、今は予想もできない次の点に繋がるんだろうな、と思う。
だからこそ、万座塞翁が馬、というように、
その一点一点に、過度に一喜一憂せず(それも難しいけどね)、きっと意味があると信じて行動する=次の点を打つ、
ってことが大切なのかな?って思いました。
大変でもキツくても、きっとそれが自分の人生にとって合っていることであれば、
心は健康でいられるんじゃないかって思います。
今日はここまで。
Bye