ある日、街の中心部から離れて郊外へ出たことがあった。

 郊外といっても鉄道の駅のあるところから、車で40分ほど離れたところだった。
途中、典型的な古い平屋が建ってはいたが、基本的に森であった。

 森と川とに挟まれたみちを進んでいくと、森の中に団地が建っている。
友人の家にお邪魔する事になり、しばし歓談。
 
 向こうはこっちが日本人だということで興味を持っていたが、こっちはこの街に
ついて興味があったので、色々と尋ねた。

 彼らとの話の中で、やはり民族と歴史の違いを感じさせられた。

 ここに不便はないと彼等はいう、全てがここで入手できるし、足りないもの
は中心部まで車かバスででればよいと。

 さらに、団地が老朽化すれば、一旦どこかへ仮住まいして立て直せばよいと。
日本では修繕派と再建築派に分かれて長い話し合いがもたれるが、こっちは
違うようだ。

 彼らの言った中で印象的だったのは、ここには道が繋がっていて、いざとなっ
たらモスクワまで車で出ますよ。と

 あの当時、結構経済的に苦しい国でも車社会だった。

 営業統括

 明石