さて、市を楽しむ、座を楽しむために必要な心構えがあります。



わたしは、曲がりなりにも僧侶ですから、ここで、

たった一つ、確実に言えるコトがあります。


それは、日本の伝統芸能や武道には、禅の教えが

連綿と息づいているという事実です。


道元禅師をはじめ、鎌倉仏教の祖師たちが、いかに

仏法をこの日本の風土のなかで伝えたらいいか?

苦闘されたコトはご存知のとおりです。



ちょっと仏教的な行をかじったコトのある方なら

お分かりだと思いますが、インドにおける原始仏教とは

かなり違ったスガタをしています。


儀式においても、その行法においても・・・


「ところ変われば品かわる」と言ってしまえばそれまでですが、

日本人の生活慣習のなかに、仏法の核心を導入できたのですから、

やはり、鎌倉の祖師たちは、とても偉大だったと思います。



仏法の真意を説く書籍だけではなく、実は、道元禅師にも、

親鸞上人にも、和文脈による和歌や伝承がたくさん残されてるんです。


むしろ、このような和書のほうに、祖師たちの本音がうかがえる

気さえいたします。



今日、わたしたちがショッッピングや合コンなどをさほど抵抗なく

楽しんでいられるのも、彼らが日本人に与えてくれた底力が

カカわっているだというコトを忘れてはならないと思うのです。