そこで、私が取った方法。

彼を「一文無しにしちまおう」でした。

「身ぐるみ剥いじまおう」という戦略でした。



仲間たちは、喜び勇んで賛同してくれました。
身のほどもわきまえずに・・・



わたしは、彼の「信仰」を確かめたかったのです。
いま思うと、ちょっとやりすぎたかな、と反省していますけど、
そのトキの感情としては、止むに止まれざる一手だったのです。



初めて相見したトキ、そのやつれた彼のスガタとは別に、
彼の「信仰心」を、わたしはみとめたのです。

これなら、やれるかもしれない。

「信仰」に生きるコトができるかもしれない、と。



ちょっとおこがましいけど、
「名伯楽」のような気分になったんです。



みごと裏切られました。



結局、彼は、初対面のときに、すでに入門してたんです。

ただ、「信仰心」が、正しい「信仰」にまで成長しきれてなかったんですね。