彼の体力が回復してから、
先のような事情も考慮して、
入門の拒否を告げました。

彼は何も言わず、うなずくだけでした。

互いに一礼してから、
わたしたちはそれぞれの道を歩むコトになったのです。





その後、三年の歳月、彼は、彼なりのくらしを、
私は、わたしなりの修行の日々を送っていました。

その間、彼にたいして、何もしていなかったわけではなく、
直接にではなく、わたしの旧友や、次代を担うであろう有意の青年やを
彼のモトに送って、入門に耐えうるかどうか試してきたのです。


ただ一点。

「愛の厳しさ」に耐えうるかどうか?

ず~っと彼の行状をはかっていたのです。

確信が持てるまで・・・



しかし、彼は、わたしの期待を裏切ったのです。

三年ものあいだ、放蕩三昧。

仏典にいうところの「三昧」とは、月とスッポンなんです。



初対面に感じた不安、「ボンボンだったわけですよ、彼は」