正味、三日三晩、昏睡状態が続きました。

「修行」の途上で、これほどうろたえた経験は
後にも先にも一度としてありません。

ヒトのいのちを預かる身で、暴力によって人殺しに及んだ、
となれば、世間さまはもとより、出家僧としても破戒の謗り
は免れないでしょう。


しかし、彼は三日三晩のこん睡状態からみごと
よみがえってくれたのです。

感激のあまり、わたしは息をつまらせました。

彼は、まなこを開いて、こうつぶやいたのです。

「そらが青い」


ひとり、涙が止まりませんでした。


わたしが、先師に入門したときにも、
まったく同じコトが起きていたからです。

「そらが青い」と。