近頃、何の作業も更新せず、妄想だけの更新となっておりましたので、最近発見したマイクロガイドのガイドラッピングの方法をアップします。
2011年より釣具業界で流行となっていたのがマイクロガイドセッティングなんですが、ロッドビルディングする人でも採用される方が増えていると思いますが・・・、どうも小口径ガイドはスレッドが巻きにくい!という方が多いと思います。(僕が下手なだけか?)特にティップ付近とかもう・・・。
マスキングテープで止めて、バット側からスレッドを巻き始めて、巻いてるうちに少しずつ上にずれて・・・予定していた位置よりえらい上についてもうた!ってことがよくあります。(しつこいようですが僕だけでしょうか?)
そして考案したのがこの巻き方なんですが、基本的にはダブルラッピングになるんですが、説明するより図で見てもらったほうがわかりやすいので巻きながら写真で撮ってみました。
カーボンパイプに太めの糸で巻いてみました。
まずはティップ側から普通にスレッドを巻き始めます。
すぐに抜き糸を通していったん巻き終えてしまいます。
巻き終えたスレッドの糸を切り、スレッドを整えたら今度はバット側からティップに向かって新たにスレッドを巻き始めます。
残りわずかになったら・・・
スレッドにテンションをかけた状態でガイドを挟みます。今回は撮影用なので普通のガイドを使ってます。
抜き糸も挟み込みます。
スレッドにテンションをかけたまま巻けばガイドは動かずにスレッドが巻けます。
あとは抜き糸を抜いて端糸の処理をします。
さらに上から二度目のラッピングをすれば出来上がりです。
糸が太いので若干突起ができてしまいましたが、下地をAスレッド二度目をCかDスレッドにすれば、ほとんど目立たないと思います。
3回もラッピングすんのめんどくさいよ!・・・て方は
始めと一緒でティップ側から巻き始めて・・・
途中でガイドを挟みます。
挟んで4~5回くらい巻いたら今度はガイドの足の下にスレッドを滑り込ませ巻いていきます。
で、最後まで巻いてしまえばOKです。
これでマイクロガイドを巻いているときにマスキングテープがずれてイライラしたり、気づけばガイドがあらぬ方向を向いていたり、下地のスレッドにマスキングテープを貼ってそれを剥がしたら毛羽立ってしまったとかいうトラブル防止になります。それでいて直接ガイドの足がブランクに触れて使用中に傷がつく可能性もないと思います。強度の点では?ですが、案外普通にダブルラッピングするより強くなる可能性もありそうです。検証する方法がないのでなんとも言えませんが・・・。
前までは5分間エポキシで接着して固定して巻いていたのですが、どうも接着した面にコーティングのエポキシがつかずに、使用中に接着面だけ剥がれてしまったらどうしようと言う懸念があったので(あくまで妄想の世界ですが)試行錯誤の末、この方法にたどり着きました。
ちなみにこの方法はヘチ竿用ミニクロガイドでマイクロガイドシステムのロッドを作っている時に思いつきました。自分の中では一番の失敗作ロッドだったのですが、ひとつ役に立ってくれたかも知れません。