現在2本のロッドビルディング中で現在ガイドの位置決めでつまづいているのですが、今まではFUJIのニューガイドコンセプトを基準にしつつ、ファーストテーパーにしたかったらティップガイドの間隔をせばめたりなどの作業をして、さらに仮止めしてラインを通しラインに負荷をかけてカーブを見て微調整してやり直しての繰り返しをしていたのですが、FUJIのニューガイドコンセプト(NGC)を否定するわけではないですが、いくつか疑問点が出てきました。
まずはNGCの基本的な考え方として紹介されているチョークガイドをリールのスプールを底辺とした二等辺三角形の先端に・・・云々とありますが(詳しくはFUJIのホームページにございます)その後に紹介されているスペック参考例はティップからの長さを表記されています。つまり参考例はティップから、チョークガイドの位置はリールのスプールから決まりますので当然グリップの長さが変わればリールの位置が変わりますのでティップから合わせていくとチョークガイドの位置がずれてきてしまいます。
さらにKガイドの場合ではガイドの足がYガイドに比べり低くなっているので同じガイド設定でガイドだけ変えるとキャスト時にラインがブランクと接触し、抵抗が増えて飛距離が落ちる・・・気がします。
そこでFUJIではKRコンセプトとなったのかはよくわかりませんが、今回は普通の普通のスピニングロッドというコンセプトのもと製作していますので新しいものは取り入れず、ニューガイドコンセプトをKガイド化してチョークガイドまでの間の部分だけ新しい高脚Kガイドにすることにしました。
で、ここでガイドの決め方なんですが、まずはリールをセットしてリールのスプールを外し、シャフトの根本からブランクの中心までの長さ、シャフトの先端からブランクの中心までの長さ、シャフトの根本とシャフトの先端をブランクと直角になるように線を引き、その間の長さを測ります。ちょうど下の図を拡大して見ていただき、

aがシャフトの根本からブランクの中心までの長さ、bがシャフトの先端からブランクの中心までの長さ、シャフトの根本とシャフトの先端をブランクと直角になるように線を引き、その間の長さがdとなっています。
これをもとにcの長さ(チョークガイド位置)を計算すると(a-b):a=d:cになります・・・多分。
で、(a×d)÷(a-b)でcの長さが求められるていうことです。そしてガイドのリングの中心の高さをa´とすると
c-{(c×a´)÷a}でリールのスプール中心からチョークガイドの向かう線がちょうどガイドのリングの中心を通る位置が求められるわけです。
これを繰り返してチョークガイドまでのガイドの間隔を計算します。
まぁ結局最後は仮止めして微調整するので頼れるのはアナログな勘になるんですけども・・・。
別に天地明察の影響ではないです・・・。またこの組み方で完成してフィーリングを確認してみます。