夢畦ダイアリー 195 | 夢のように風のように世界旅雑記 - 飛べよ君、心は翼!

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「男子三日会わざれば即ち刮目して見よ」という言葉がある。出典は三国志の「士別三日 即更刮目相待」。本当に人は3日も経つと見違える程成長する。私も若い頃、何度かそんな経験があった。いや病気で倒れてからも、今迄と変わったというのがあった、日々の努力も必要だが、むしろ勇気や誇りによるものかも知れない。歳をとるのと成長するのは違うのだ。




Courtesy of Yokoyama Mitsuteru - Sangokushi



芸能界は結婚ラッシュ。ファンには「何でこんな人と…」と悔しがる人もいるが好みは異なる。「蓼食う虫も好き好き」だ。TVで三国志のCMを見た。劉備玄徳ファンに叱られそうだが、私は彼の事がよく分からない。有能だと思えないし、巷間言われる人徳もあまり感じない。「蓼食う虫…」は英語なら There is no accounting for tastes.だが、劉備の魅力を見つけたい。


Courtesy of Yokoyama Mitsuteru - Sangokushi Ryubi




私は7年前病気で倒れ、今も故障中だが、絶望視された体は少し復活した。数日後の招待されていた挙式に出席できなかったが、韓国の俳優・舞踏家夫婦も結婚生活7年、2男1女がいる。夫人の父君から兵役時代を含め彼女が彼を6年待った話を聞いた。「あんな純粋な魂の人はいない」と語った彼女の家庭生活は幸福そのもの。私達それぞれに流れた季節だ。






Courtesy of stat.ameba.jp





私は韓国政府が大嫌いだ。韓国も日本が嫌いだから、書店には嫌韓書籍が目立つ。と言っても、韓流ドラマを楽しんでいる妻の横で一緒に観ることも多い。私には韓国の友もいる。病気で倒れたのはある人気韓国人俳優の結婚式に招待され、妻にサインを貰おうと写真集を揃えていた時だった。妻はイ・ビョンホンが大好きだそうだが、私は彼の妻の方が好きだ。





イ・ビョンホン


イ・ミンジョン (イ・ビョンホンの妻)

Courtesy of blogs.yahoo.co.jp



妻は韓流ドラマが大好きだ。時代劇を見ていると大袈裟な髪型や服装に驚く。形の美醜に拘るのは日本の比ではない。現代ビジネスに「なぜ韓国は美容整形大国か」という記事があった。人間は様々な環境や仕事の中での個性や能力を評価するが、韓国では幼少期から大人まで容貌外見を評価するらしい。女性達は美容整形で簡単に自己評価を上げるのだ。



Courtesy of Gendai Business



Courtesy of Rocket News 24



日本トライアスロン連合は国内大会でタトゥーを認めるらしい。日本は殆どの競技でタトゥー厳禁だ。海外は五輪でも問題視されない。日本人は形にこだわり不快なものを嫌う。私は病気の予兆だったのか酷い顔面麻痺が1年間続いた。私は「男は顔でなく心だ」と決め米国の教壇に立ち続け、周囲も平気な顔をしてくれたが、日本だとみんなに嫌がられた事だろう。


重症の顔面麻痺はこんな可愛い顔ではなかったが・・・

顔面麻痺が治って久し振りに愛犬達とパチリ。だが・・・



マイナンバーは10月から発行される。私にiはまだだが、早くも「マイナンバー詐欺」のニュース。国民の利便性の為というが、なぜか哀しい。最近の犬は情報を登録したICチップを埋められるが、来年12月から欧州の新生児はチップを皮下に埋められる。昔、国民を監視するために番号を付け、ICを埋め込むSF映画を見たが、現実だったんだ。管理される未来だね。







Courtesy of TIP News



10年程前、私はあるブログに「勇気凛々、大胆不敵な老人達」と題して敬愛する人生の先輩達について書いた。その後私は病気で倒れ、今では年齢的にも家族的にも肉体的にも名実共に爺さんそのものだ。そしてこの歳になって私は以前から憧れる人生の先輩達のことを益々好きになった。勇気凛々大胆不敵な有名人無名人に捧げる当時の拙文の再掲である。


サムエル・ウルマンは11歳の時にドイツからアメリカに渡った移民でした。彼は敬虔なユダヤ教徒で荒物商をしながら執筆活動をし、社会的弱者の救済に生涯を捧げました。80歳の誕生日に記念出版した「八十歳の歳月の高みにて」に納められた一編の詩が今も私たちの心を熱くさせます。
「青春」
青春とは人生のある時期ではなく、心の持ち方をいう。
薔薇の面差し、紅の唇、しなやかな手足ではなく、
たくましい意志、豊かな想像力、燃える情熱をさす。
青春とは人生の深い泉の清新さをいう。
青春とは臆病さを退ける勇気、
易きにつく気持ちを振り捨てる冒険心を意味する。
ときには、20歳の青年よりも60歳の人に青春がある。

ターシャ・テューダーはアメリカを代表する絵本作家ですが、彼女が選択した18世紀の暮らしに遊ぶライフスタイルに私たちは自分たちの夢を描くのです。
「思うとおりに歩めばいいのよ。自信のない子供だったのに、こんなに大胆不敵な87歳になってしまったわ」
「これまでの人生は無駄だったなんて、どうして思う必要があるんでしょう。そう思う人がいたら、残りの人生を、これまでの分まで楽しんでと言いたいわ」
「一生は短いんですもの。やりたくないことに時間を費やすなんて、もったいないわ」
「楽園がないなら創ればいい。楽しみは創り出せるものよ」
「今が一番いい時よ。89歳になった今もいくつも計画があるの。バラの専門家になることはそのひとつよ」


今では"キューバの黄金の声"と言われるイブライム・フェレールは時流に合わず音楽から遠ざかるという長い不遇時代を過ごしました。しかし70歳を超えて、老ミュージシャン仲間達と作ったアルバム「ブエナ・ビスタ・ソシアル・クラブ」でグラミー賞を受賞し、この小柄な老人は突然世界的な脚光を浴びたのです。「長年の夢が叶った。60年代に一度チャンスがあったが、それから何も起こらないまま35年が過ぎた。でも夢があるから、生きようという気持ちが持てた。私は今若い頃の夢を生きているんだ」そして何より私が好きなのは、初めて彼がニューヨークを歩いているときに言った言葉「私はアメリカ人じゃないから英語はしゃべれないけれど、すぐに習おうと思う。その方が都合がいいからね」彼の人生はいつも遅すぎることはないのです。

ローズのことを聞いたのは米国に居た頃、同僚からなのか、娘の大学で伝わる話だったのかもう忘れましたが、その内容は今も印象深く心に残っています。アメリカでは人生で何度も大学生活を繰り返す人は多いのですが、学生の彼女が自己紹介したときは周りが驚きました。「私の名前はローズ、87歳。ここへは金持ちの夫を見つけるために来たの。そして結婚して、子供達を育てて、いつか引退して旅行をしたいわ」と若い友人達を笑わせた後、付け足したのです。「ずっと大学で勉強することを夢見ていたの。今やっと実現したわ」彼女はやがて大学中の人気者になり、無事卒業を果たしました。「年をとること(grouwing older)と成長すること(growing up)は大きな違いがあるの。年をとるのは誰でも出来る。でも成長するには常に変化のチャンスを見つけなければならないわ」彼女の多くの言葉が若い友人達の心に沁みました。卒業の一週間後に彼女は突然に、そして安らかに逝きました。その葬儀に参列した学生は2000人を超えたそうです。

私がルーシーからEメールを貰ったのは、10年前のことです。eBayのオークションでスージー・クーパーの食器を見つけることに熱中していた私は、送ってきたカップ&ソーサーの一つに目立たない小さな傷があったのに気がつきました。普通なら我慢するのですが、とても素敵な品だっだので、残念で思わずEメールで知らせたのです。彼女は謝りの返信の中に自分の年齢を I am 81 years old ではなく、 I am 81 years young と書いていました。そして80歳になったとき、何かビジネスを始めたくて、自分の趣味の陶磁器のアンティークショップを一人で開いたこと。インターネットも猛勉強して、オークションで世界中に売っていること。今度のことは申し訳なくて、同じような品をすぐ航空便で送ったと書いてありました。彼女の店は今もオンタリオ湖畔にあるのでしょうか。彼女は今年91歳です。

私より遙かに年長の人生の先輩達が軽やかに駆けています。この人達の言葉は私たちへのプレゼントかも知れません。そして思うのです。プレゼントには「現在」という意味もあるのだと。私自身の現在の生き方を問われている気がふとしたのです。私も彼らに恥ずかしくない立派なじ爺さんになりたいものです。




https://www.youtube.com/watch?v=G9Z-UDO7ZLk



三鷹の森ジブリ美術館で一昨年スペインの擁護老人施設を舞台にしたアニメ映画「しわ」が上映された。スペインのアカデミー賞と呼ばれるゴヤ賞や日本賞など多数受賞。テーマは認知症。人の顔も思い出も何もかも失われる老後と死の人生の最後を温かく描いている。私が倒れた時、家族の重い認知症と思考能力を失った私の病で妻は死ぬ思いだったらしい。





https://www.youtube.com/watch?v=YN6fq0oKmpw



病気で倒れた数時間前@Home



TVで「ハウルの動く城」をやっている。宮崎駿監督のテーマは「女性が可愛いか可愛くないかだけで判断されるのはおかしい。もし若さだけに人間の価値があるとしたら、歳をとったら意味がないのか」だ。私は元気の絶頂期に病に倒れ気づくと老人だった。まるでソフィーか玉手箱を開けた浦島太郎だ。時間は戻らないがジブリの老人達のように、心は元気でいたい。






@Stockholm, Sweden