月に一度のご挨拶 WIN&WINセミナー 塾長の手紙 -20ページ目

 塾長の古田修一です。

 11月に入り、寒さも徐々に増してきました。11月になると、もう冬に向かってどんどんと進んでいきます。冬は私にとって試練の季節。寒さへの弱さに勝ち、塾をさらによきものにするために努めていきます。

 この手紙を書いている頃、小中学校では、風邪や発熱での欠席が増えているようです。中にはインフルエンザも出ているとの話。体調には十分にお気をつけください。特に受験生は、予防接種等、早めに済ませることをお勧めいたします。

 

<今月の「凡事徹底」>

「今月の凡事徹底」は、『心をこめた「あいさつ」と「返事」』です。教室に入ってきたときに「こんにちは」「こんばんは」のあいさつ。塾の建物内で出会った人とのあいさつ。授業が始まる前の「お願いします」とのあいさつ。教室から帰るときに「さようなら」「ありがとうございました」のあいさつ。あいさつは日常の生活についてまわるものです。また、あいさつを通して、心と心を通わせることができます。また、あいさつが気持ちいいと、その場の雰囲気も明るく、元気なものになると思います。

 私はよく部活動にたとえることがあるのですが、強い部活と呼ばれるところは、気持ちのよいあいさつが徹底されているものです。学校に訪れた見ず知らずの人にも、積極的にあいさつしてくれる生徒もいます。あいさつをすることで、コミュニケーションもとれ、練習にもメリハリがつくのでしょう。

 返事も同じように大切です。話し手が言っていることをしっかり受け止めていることを、返事によって示すことができます。返事が弱いと、話し手は話がうまく伝わっていないのではないかと不安を覚え、コミュニケーションに支障をきたしてしまいます。

 振り返ると、私も徹底することができていないと感じることがあります。身近なところからすると、家族とのあいさつです。帰るのが夜遅くなりますので、朝はどうしても苦手にしています。爽やかな目覚めとまでゆかないことが多くあるので、ねぼけまなこで家族とのあいさつも爽やかにというほどではありません。眠いところを思い切って爽やかなあいさつを心がけることで逆に眠気も吹き飛ぶのではと感じています。

 『心をこめた「あいさつ」と「返事」』という目標は何も生徒だけの目標ではありません。爽やかな「塾風」を作っていくためにも、ここで働いている講師にも徹底したいと思い、授業前のミーティングでは、あいさつに関する話をしています。お互いに気持ちを高めあっていけば、塾の雰囲気が必ず良くなると信じています。まずは、私からこの目標達成のために今月は行動していきたいと思っています。

 月初めに毎回私からの凡事徹底の発表と、伝えたいことをビデオレターにして授業前に見てもらっています。その中であいさつに関する本の一部を紹介しました。それをここでもご紹介したいと思います。私の座右の書でもある、イエローハット創業者の鍵山秀三郎さんの本からです。

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『自分からさきに』

 あいさつは、年下、部下、後輩からするのが当たり前。

 はたして、こうした意味のない習慣を誰が決めたのでしょうか。まったく、根拠が見当たらない取り決めだと思います。

 あいさつに、後先も上下も年功序列も関係ありません。気がついたほうからするのが礼儀というものです。少なくとも私はそのようにしてきました。そうしたことによって、得することはあっても損したことはありません。

 会社創業以来、出張時以外はいつも私が一番に出社していました。出社した私は、最初にお湯を沸かすことから始めていました。社員のお茶用と、トイレ掃除に使用するためです。

 その次に行っていたのが、掃除道具の準備。出社した社員から、順次掃除ができるように準備していました。人数分の掃除道具をきれいに揃えたあと、掃除開始。

 もちろん、あとから出社した社員のほうからあいさつをしてくれることがほとんどでした。それでもなかには、知らん振りして掃除を始める社員もいました。そんな社員を見かけると、意識的に私のほうからあいさつをするようにしていました。その瞬間、いかにもばつが悪そうでした。しかし、そんな社員も、翌日からは自分から先にあいさつするようになっていました。

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 特に私は、波線部に書かれている、「意識的に私のほうから・・・」ということに心を打たれました。誰かからあいさつをしてもらえるだろう、という受身の考え方ではなく、自ら進んで行動に出る。人に「与える」という行動が素晴らしいと感じたのです。「与える」という行動には、上下関係や、年功序列など関係がなく、気づいたところからやっていくということに共感したのです。このことは塾の中での生活でも同じようなことがいえます。あいさつに講師も生徒も関係ありません。気づいたところからできる環境にしていくことが私の務めだと思っています。

 

<私の「凡事徹底」1年を振り返って>

気がつくと、私が「凡事徹底」を意識し始めてから、来月でちょうど1年になります。

出張の空き時間で、私はこの「塾長の手紙」を書いていました。その時、「掃除」に関するキーワードでネットサーフィンをしていました。私はそれまでも、少しではありますが、塾内の清掃をしていました。しかし、今のように何かを意識して取り組んでいたわけではありません。その「何か」を探すために、インターネットで調べていたのでした。そこで最後にたどり着いたのが、「ニッポンの社長」というサイトでした。このサイトには、さまざまな社長の企業ストーリーが掲載されています。その中にイエローハットの創業者である、鍵山秀三郎さんが出ていたのでした。

鍵山さんはサイトの記事の中で、「経営者に必要な資質」について、次のように述べていました。

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―鍵山さんの考える「経営者に必要な資質」を教えてください。―

 強烈な忍耐心です。他にもいろいろとあるとは思いますが、私の場合は忍耐心が土台になっています。不安で眠れない夜も数多くありましたが、耐えながら乗り越えてきました。苦しいこと、嫌なことは経営者がすべて引き受けるべきです。そして、もうひとつが「凡事徹底」。平凡なことを一つ一つ大事にする姿勢です。誰もが特別なことをしたがりますが、世の中に特別なことなんてありません。ないものを探しているうちに、一生が終わってしまいます。でも平凡なことならいくらでもある。その一つ一つを大切にしていけば、やがて大きな力になります。多くの同業他社さんは特別なことを追い求めました。一方、うちは平凡な掃除を大事にしました。まわりから何を言われても、徹底的にやり続けました。その結果として、人間性を無視した経営手法に走ることなく、会社を発展させることができたと思っています。

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 波線の部分は特に印象に残った部分です。特別なことを求めることなく、常に足元を見つめなおすことの大切さをこの記事から学び取ることができました。今ではこの言葉が、私への戒めの言葉にもなっています。

 さて、私の「凡事徹底」を自分なりに評価してみました。100点満点中、50点というところかと思っています。何が足りなかったかというと、それは「工夫」と「改善」です。出張時や、外出時以外はやってきたつもりです。ルーティーンとしてはできていたのですが、その中での気付きからの「工夫」と「改善」があまりなかったように思えるのです。

 毎日掃除を続けていると、確かに「気付き」はあります。「こんどはここをきれいにしよう」と感じることはよくあります。しかし、それをなかなか実行に移せなかったことが今年の反省点であります。気づいたらすぐに手を着けるということがまだ足りていません。そこに私の甘さがあると感じさせられます。

 「徹底」という言葉は、やろうと思うと難しいところが多くあります。しかし、そこをしっかりとやりきる。それが来年度に向けての私の目標です。

 「鍵山掃除道」を学ぶために、今年の3月に「埼玉掃除に学ぶ会」に登録しました。まだ3月の1度しか参加していませんが、11月20日にある研修会に参加することにしています。この体験を通して「徹底」することとはどのようなことなのかを学んでこようと思っています。そのときの様子は、今度ブログに書こうと思いますので、ご覧ください。

 

<塾長5年目の抱負>

もうすぐ12月になります。私が塾長に就任してから4年になります。新たなスタートを切るにあたり、来年度に向けての抱負を考えました。それは、この塾に集う人、また関係のある人への「仕合せ(しあわせ)」を考え行動することです。普通「しあわせ」は「幸せ」と書きますが、最近「仕える」「合う」と書く「仕合せ」にある本を通して出会いました。幸福といってもいろいろとありますが、幸せは自分自身だけの力で手に入れることができません。この社会の中で生活していると、常に「私」と「相手」がいます。また常に関わりあっています。そういった関わり合いの中で、幸せを見つけていくものです。だから文字も、「(つか)()う」と書き、仕えあい支えあいながら生きての幸せということになるそうです。

 自分だけではなく、周りの人たちと共に「仕合せ」になるためにはどうすればいいのか私なりに考えました。それは、「与える」ということです。相手に喜んでもらえることをしていくという意味での「与える」です。なぜ「与える」という考えに行き着いたのか。それは、じっと待っているだけでは、何も変わらないと思ったからです。回りの人の不平不満だけを考えていては、気分も悪くなります。しかし、うれしく感じてくれることを与えるのは、与えれば与えるほど幸せになり、悪いことはないでしょう。「与える」ことにより、周りがどんどん幸せになっていくと思いました。

 何を与えていくのか、毎日考えていますが、小さなことからやるようにしています。何をしているかは、ここでは内緒にしたいと思います。これを言ってしまうと、面白くはないでしょうし、自慢話をしているかのように思ってしまうからです。そしてこれから発展しようと努力をしていこうとしている途中でもあります。この私の目指している姿が、自然と見て分かっていただけるように、日々精進していきます。

 

 5年目を迎えると同時に、来年はWIN&WINセミナーの創立20周年を迎える節目の年でもあります。私は、この塾ができて2年目から関わっています。考えると20年を迎えるということはただ事ではないと思います。これまで塾に通ってくれた生徒、そして今通ってくれている生徒、そしてご理解をいただいている保護者の皆様、そして今塾で一緒に働いている職員や講師たち。そんな皆様に支えられての20年と感じています。この手紙を書きながら、これまでのことを考えると、本当にこれまで「仕合せ」だったと感じます。またこれからも、もっと仕合せな塾にしていくことが私の務めだと感じています。

 

 最近さまざまな本などの情報から考え、その情報から小さなことでも行動に移してみることが、楽しみにもなってきています。まだはじめたばかりですので、結果までお話しすることができませんが、きっとよい結果が出ると信じています。この楽しみを多くの生徒たちと共有することができるよう、まずは自ら積極的に動いていこうと思います。

 

~最後までお読みいただき、ありがとうございました。~