塾長の古田修一です。
4月は新入学・入社の月です。駅前を歩いていると、新しい制服や、スーツを身にまとい、新たな生活に向けて希望に膨らんでいる様子を見ることができました。そんな姿を見ますと、私まで新鮮な気分になり、希望に胸が躍る感じがあります。だから私は4月が好きです。4月ももう後半を迎えていますが、今の気持ちを大切に、よりよき塾にしていくために努力していきたいと思っています。
<「勉強」と「部活」>
先月号の「塾長の手紙」でも書かせていただきましたが、今年度からの授業では、授業の始まりに担当講師が5分程度のお話をしてから授業に入るようにしています。勉強面でのこと、受験に対する心構え、今後の人生をよりよくするためにはどう考えるかなど、生徒たちの考え方を向上させ、前向きに取り組むことができるよう話をしています。
私からは、「勉強は部活に似ている」という話をしました。
私は中学生から大学生までの10年間、同じ部活、吹奏楽部に所属していました。中学から高校までは、普通程度の実力の部活。そして、大学では、知らずに全日本吹奏楽コンクールで金賞を毎年受賞しているような、名門の部活に入部したのでした。私の大学時代は、ほとんど部活の毎日。(家にいる時間がほとんどありませんでした)親からは、「お前は文学部英米語英米文学科じゃなくて、吹奏学部吹奏学科じゃないの。」とよく皮肉たっぷりに言われた記憶があります。部活も決して楽ではありませんでしたので、生徒たちには冗談で、「もしもう一度大学生になるなら、テニスサークルに入って、学生生活をエンジョイする!」なんて言っています。(もう叶わぬ夢ですが・・・。)そんな冗談はさておき、本当は、こんな素敵な部活に所属することができて、今では感謝しているのです。何度も辞めたい!と思ったことはありましたが、継続することができて今の私がいると思うようにもなれたのです。仲間同士が支えあってやっていく雰囲気があり、実力も最高レベル。最高の部活だったと思っています。このような話をすると、とまらなくなり、原稿用紙何十枚もの量を書くことになってしまいますので、今回はその中で、「勉強面と部活動」のことに絞って書いてみたいと思います。
<強い部活と普通の部活>
10年間で3つの団体(部活)に所属してみて、感じた強い部活と、普通の部活での大きな違いを挙げてみます。まず生活面においては、
①あいさつがしっかりとできているかいないか。
②返事がしっかりとできているかいないか。
③先輩に対する礼儀がなっているか、なっていないか。
大学では、当然浪人して入学してくる人もいますので、実際には同じ年の先輩に対しても敬語を使っていました。(当時、宴会などの席では、「年功序列ゲーム」というのがあり、その時だけは、実年齢で接しないと、バツゲーム、なんてものがありましが・・・。)
④先輩だけではなく、先生方への礼儀がなっているか、いないか。
練習面においては、
①基礎練習をしっかりとやっているかいないか。
②基礎練習にも意味を持ってできているかどうか。
③同じ練習の仕方でも何度も繰り返しているかどうか。
④長時間の練習をしているかどうか。
⑤集中して取り組むことができているかどうか。
⑥困難なことに「できません」と言ってしまうかどうか。
仲間関係においては、
①一つの目標を共有できているかどうか。
②周りと支えあっていくという雰囲気があるかどうか。
③よりよきものを目指すという雰囲気があるかどうか。
挙げればきりがないのですが、勉強面との共通事項を挙げると、以上のようになります。
まずは生活面。塾の授業では、教室に入ってから出るまでが生活ということになります。教室に入るときには、教室内にいる人たちに、あいさつはできているのか。授業中に講師から指示されたことに対し、しっかりと返事ができているか。強い部活はこれらのことは当たり前のようにできています。できていないようなときもありましたが、そんなときは、上級生が「あいさつ・返事をしっかり!」と、下級生に対して注意をします。返事がしっかりとできている練習は、凛とした雰囲気になりますし、練習に対する姿勢も意欲的になります。疲れているときにでも、あいさつや返事は気持ちで何とかなるものです。
次に礼儀です。生徒は講師に対してしっかりと礼儀正しくいられるか。また、生徒だけではなく、講師は生徒たちにもしっかりと尊重することができているかということも、私は意識をしていきたいと思っています。強い部活では、先輩に対しては敬意を表すために「敬語」を使います。また、先輩からの指示が与えられたときには、「ハイ」と素直に受け入れる姿勢があります。一方先輩は、厳しさもあり、怖い存在なのですが、なんとも表現のできないような温かさがありました。
指導してくださる先生方に対しては、約束の時間前に外に出て出迎え、「今日一日よろしくお願いします」と頭を下げて、感謝の気持ちを伝えていました。お互いに尊重しあうことにより、人間関係も円滑にいきますので、塾に当てはめると、塾内の雰囲気も確実に向上します。
練習面はそのまま勉強面に当てはまります。①と②の基礎練習に対する取り組み方は特に重要です。吹奏楽部の場合、基礎練習といえば「ロングトーン」と呼ばれるものがあります。バンド全体で8拍4拍(8拍音をのばし、4拍休む)で音階を吹いていきます。「えっ、ただそれだけ?」と思うかもしれませんが、ただ吹いていればいいかというとそうではありません。気を抜いて音を出していると、「そんなの音じゃない」と厳しい指導が入ります。単純な練習でも、何に意識をして取り組むかということが大切なのです。音色(おんしょく)はどうか。吹くときの息のスピード感は、周りと統一することができているのか。出だしのタンギングのアタック(舌の突き方)は統一が取れているか。周りの音をしっかりと聞きあうことができているか。など、単純な練習一つをとっても、意識することはたくさんあります。そんな単純な練習を、毎日のように繰り返します。
この意識は、勉強面でも同じです。英単語を覚えるときも、ただ眺めているだけでは身につきません。紙に何度も書いて練習する。しかし、ただ単に書いているだけでも覚えることはできません。「今日中に20個覚える」などの強い気持ちを持つことが大切です。また英作文の練習をするときにも、他の例文と比べて、どのような文型になっているのかを確認しながら解いてみるだけでも、理解の仕方は変わってきます。単純な練習になりますが、それをマンネリ化させることなく、常にどうすれば身につくのか、ということを意識しないといけないのです。どこを意識しないといけないかは、授業の中で伝えていますので、そのことをまずはしっかりとやりきることが上達への近道です。
④と⑤は、勉強面に当てはめると難しいところだと思います。長時間集中するということです。集中力は人により差があります。しかし、徐々に鍛えていくと、苦痛ではなくなります。まずは自分自身の集中できる時間を決め、それがたとえ短くても、継続することです。それが継続できたら、次はもう少し時間をふやそう、という具合に徐々に勉強時間を延ばしていくと、長時間の勉強も可能になります。これは、私が高校時代に経験したことでもあるので、是非お試しください。ちなみに、私は勉強嫌いの集中力もない生徒でしたので、最初は1日30分から始めました。
⑥に挙げた困難なことに「できません」と言うことですが、これでは能力が伸びません。せっかくある能力なのに、自分自身で限界を作ってしまい、ふたをしてしまうことになります。大学の部活動でお世話になっていた指揮者の先生は、この「できません」という言葉を一番嫌っていました。少しでもこの言葉を発してしまうと、烈火のごとくしかられました。「やりもしないうちにできないと言うな」と。できない理由を探すのではなく、やれるかやれないかは置いておいて、どうしたら困難なことに近づくことができるかを考えるべきです。私は部活動で、技術的にどうしてもうまくいかない場合は、うまい人の演奏を聞き、その音にしていくためには、どのような息の送り方をしたらいいのか、などイメージを深めながら練習していました。ありたい姿をイメージすると、何をするにもワクワク感がうまれてきます。このことも勉強面に当てはまると思います。
最後に仲間関係です。部活動の仲間関係は、塾で言うと、教室内の雰囲気に当てはめることができます。
大学の部活動は4学年あわせて100名を超す人数がいました。吹奏楽の世界では、年に一度夏から秋にかけて、吹奏楽コンクールが開催されます。コンクールは、人数制限が設けられていました。40名です。当然全員がステージにのることはできません。コンクールはある意味勝負の世界になりますので、その選考もシビアなものです。中には、1年生が出て、4年生が出られないということもありました。そのような状況ですから、何にも考えずに放っておくと、人間関係でトラブルが生まれます。
そこで、意識していたことは、部員全員を尊重するということでした。コンクールには、ステージにのるひとだけで出場できるわけではありません。部員一人ひとりの役割をしっかりと遂行し、全員が支えあわないと出場できないのです。全国大会になると遠征になります。全国のさまざまなところで行われています。本番の当日までは、やらないといけないことが練習以外にも多くあります。100名を超す部員の交通手段や、宿泊先の確保、楽器の運搬の手配や、当日ステージ裏での楽器の搬入もあります。さらに本番前の練習場所の確保など、やるべきことは多くあります。それを、出場する部員だけでやりきることは到底できません。部員一人ひとりの力を結集しないとできないのです。ステージにのれない人たちの力がなければ、コンクール出場ができないのだという意識が強くありました。そんな力を結集して、全国金賞という目標に向かっているのだということを部員全員で共有できるよう意識していました。
塾の場合は、吹奏楽のように団体戦ではありません。しかし、雰囲気としては当てはめて考えることができます。塾に通う生徒同士がお互いに尊重しあうという点においてです。例えば、授業中は静かにして、他に勉強している人の邪魔にならないよう気をつけるとか、後に使う人が気持ちよく使える教室にするために、机の上をきれいにしてから帰るなど、考えると他の人のためにできることはたくさん出てきます。そして、生徒一人ひとりが、目標を達成できるよう、全員で頑張っていこうとの気持ちを持つことができれば、きっと活気に満ち溢れた塾になるはずです。
<強くなるための秘訣・・・・それは凡事徹底にあり>
これまで強い部活から、勉強面のことについて書いてきましたが、そのどれも何も難しくはない、当たり前のことです。まさに「凡事」です。それをいかに徹底できるかが強い部活になる秘訣です。
私はこの塾をさらに「強い部活」にしていきたいと思っています。そのためには、生徒たちはもちろんなのですが、私自身も、その当たり前とされていることがしっかりと実践できているかチェックしていきたいと、この手紙を書きながらあらためて感じました。
<WIN&WINセミナーをご紹介ください>
最後に、読んでいただいている皆様にお願いがございます。新学期を向かえ、学習塾をお探しの方がいらっしゃいましたら、是非紹介していただきたいのです。WIN&WINセミナーは、単に勉強面だけを指導する塾ではありません。勉強をする以前の根本を変えていきたいと思っています。これまで書いてきたような、「あいさつ」や「礼儀」からはじまり、勉強面の「凡事」を徹底していきます。ただ授業を受けるだけの塾ではありません。何度も基礎練習を積む授業スタイルです。集団授業の大手の学習塾にはない良いところがたくさんあります。ご紹介していただいた生徒のみなさんの心の成長と、成績の向上を目指し、生徒たちと寄り添いながら、お互いに成長していきたいと思っております。
大手の学習塾のように宣伝広告に費用をかけるくらいなら、通ってくれる生徒たちの学習環境を整えるための投資をしたいと思っています。今後とも皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
~最後までお読みいただき、ありがとうございました~