1本2000円から3000円だという。
ずっとおいらはどうなるかなって思ってたんだな。
もう何百年と青いバラを作る妄想に取り付かれた人たちが歴史のかたすみにいたわけですよ。
青い薔薇は「不可能」を意味するとよく言われる。それを作りたいと願う人。
以前は、バラから赤い色素を何世代にも渡って徐々に徐々に抜いていく気の遠くなる作業を夢想家たちは続けていた。
90年代の青いバラ品評会、自慢会はとても真面目に笑えた。
赤いバラをみんなが見ながら、「これはなかなか青いですなあ」とみんな言っているのだ(笑)
また、赤い色素を何世代、何十年と抜き続けていった努力家のバラは、薄いグレーのバラになる。
それを品評会では、ほめるのだ。「これはこれは、とても青いバラだ!」って(笑)
青いバラ品評会には、一つたりとも青いバラはないというなんだか裸の王様につままれた感じの会であった。
努力をしている人たちは、「遺伝子組み換えで作るとか言われているが、作れないじゃないか。手作業で何十年も努力すればこちらのほうが、早く青いバラを手にすることができるのだ」と言ってきた。
現在はどうなっているんだろうか・・・・・
何百年と赤いバラから赤い色素を抜いていったり、いろんなバラの種類と掛け合わせていく努力をしていたが、ついにできなかったわけは、悲しいかな、単純なことであった。
いかなるバラも青色の色素を全く持っていない、ということだったのだ。
つまり、青に近づいたと思っていた薄グレーは、単なる赤が薄くなっただけのグレーでしかなかった。グレーはどこまでいっても永遠にグレーということだ。
遺伝子組み換え技術のほうに軍配は上がった。
パンジーの青色の色素によって青色の色素をもったバラが誕生した。そしてこの11月に販売されることになった。その名も「アプローズ(喝采)」である。
青い色素をもった初めてのバラではあるが、厳密にいうと、まだまだ青とは言いがたい。
青紫だ。これからも、人々の夢は続くんだなと思う。
